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田岡俊次
・南シナ海の米海軍航行は、実は米中は関係悪化を避けて出来レースをした気配が濃い
・米中間にはがんじがらめの相互依存が成立しており、もし武力衝突が起きれば経済関係も断絶となり双方の経済は麻痺する
・日本の輸出の23.8%は中国、18.75は米国なので二大市場の大混乱は日本には致命的打撃で、全世界にも波及する。米中対決を歓迎するのは大津波の来週を期待するかのような浅慮
中島岳志
・マイナンバー制は組み込まれる領域が拡大すればするほど危険性は拡大する、それは情報漏えいや詐欺被害だけでなく、我々の生活の細部、個人思想信条までもが権力によって監視されてしまう可能性があること
・安易な形でマイナンバーの紐付き領域を拡大させてはならない。わずかな利便性に飛びつくことが自分の首を絞めることにつながる
植村隆
・歴史修正主義の反動が始まる90年代後半まで、産経は慰安婦問題をていねいに報道していた
小林節
「政策が違うのに野合する自公に学ぼう。共産党に組織を乗っ取られるという消極派への決め台詞はいま日本は安倍首相に乗っ取られているではないか。安倍首相より共産党のほうがいいだろう」
マイケル・ペン
「森本敏元防衛大臣はかつて、米軍普天間飛行場を沖縄県内に移設しなければならない理由は、実のところ軍事的必要とは関係がないと認めたことがある。純粋に軍事的観点から言えば、候補地は他にもたくさんある。辺野古が唯一の選択肢なのは政治的理由からなのだ」(日本国内で地元の意に反して米軍基地を受け入れさせることが可能なのは沖縄だけ)
高嶋伸欣
「英米海戦は、敗北必至、自滅確実な開戦だった。その責任の大半は、日本陸軍にあって、海軍は陸軍に引きずられたにすぎないとする説が、現在ではほぼ定着している。しかしその陸軍悪玉海軍善玉説は、敗戦直後に海軍首脳がGHQに巧妙に働きかけて創った海軍神話にすぎないことが最近明らかにされている。昭和天皇が負うべき戦争責任を東条英機たちA級戦犯に転嫁するとの、GHQの方針に便乗した海軍側の作戦勝ちだった」
(これによって山本五十六評も変わってくるかも。軍事優先・情報操作の危険性を歴史が教えてくれる)
山本伸樹
「目的は一つ、ハッキリしている。安倍の強権政治はダメということ。表現の自由とは、言いたいことを言うが、同時に、考えが違う相手の表現も認める。この両方なんです。それが今危ない。だから、来年の選挙は大切なのです」
田中優子
・春画展は、ヨーロッパ各地で開催されたが、最大の展示会は2013-14年の大英博物館、約9万人が来館し、55%が女性だった。日本では細川元首相が理事長を務める永青文庫でようやく開催された
・品の有無が春画では際立つ、その際の品とは人間存在への敬意、ヒューマニズムである
タイモン・スクリーチ教授(ロンドン大)
「春画にはレイプなどの強制的な性はまったく出てきません。好きな人と結ばれる姿が描かれているのです。だから女性にも受け入れられた」
アライ・ヒロユキ
・近代日本の美術には二つの柱①近代化という富国強兵のため日本を礼賛する国民性②近代ヨーロッパのロマン主義が生んだ無垢な芸術家が追求する表現という純粋性
・裸体画は西洋由来の純粋な美術であり一種の権威を持ち始めた
・性はいつの世も人の営みの根本。弾圧は生そのものの管理を志向する。日本各所で表現と言論の自由が冒されており、その管理の本質は春画において明瞭だ