パリのテロ事件におきまして犠牲になられた何の罪もない一般市民の犠牲者に心から哀悼の意を表します。

世界情勢をみますと私見ながら次の点はおさえておく必要があると感じます。

・今回の主犯はISの可能性が高いとのことですが、ISそのものは元はアメリカが育てたものであること、もちろんその犯行内容は許されるものでは断じてありません

・安易に権力者や政治家が「テロとの闘い」を強調して軍事行動やイスラム教などへの報復を安易に正当化することを監視チェックしなければいけません。

9.11の報復でイラクやアフガンなどでどれだけの市民が犠牲になったかを考えてのことです。むろん、ISとは武力以外の解決法は難しいように思えますが‥

・世界の一定数を占めるイスラム世界のことをきちんと知ってイスラム教そのものの信教については尊重することが必要(人道に反するISなどのイスラム過激派はあくまで少数派であるから)

・パリの観光への影響は大きいしもちろん安全への警戒しないといけないですが、テロが起きたからパリは危ない、ヨーロッパは危ないと短絡的に考えないで欲しい

私は先週ドイツ・イタリアにおりましたし、テロ事件から1カ月後にバンコクを訪問しましたが、いたって平穏でした。地政学的リスクや天然災害の多さからすれば日本の方がよっぽど危ないかも知れないのだから。