自民党首相の大罪/七つ森書館
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・石橋湛山は1945年東洋経済新報10月23日号の社論にて「靖国神社廃止の議」を書き、保守的多数派が望まない少数意見を勇気をもって主張してきた


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石橋湛山「靖国神社廃止の議 難きを忍んで敢て提言す」

(東洋経済新報一九四五年十月十三日号)


甚だ申し難い事である。時勢に対し余りに神経過敏なりとも、或は忘恩とも不義とも受取られるかも知れぬ。併し記者は深く諸般の事情を考え敢て此の提議を行うことを決意した。謹んで靖国神杜を廃止し奉れと云うそれである。
 靖国神社は、言うまでもなく明治維新以来軍国の事に従い戦没せる英霊を主なる祭神とし、其の祭典には従来陛下親しく参拝の礼を尽させ賜う程、我が国に取っては大切な神社であった。併し今や我が国は国民周知の如き状態に陥り、靖国神杜の祭典も、果して将来これまでの如く儀礼を尽して営み得るや否や、疑わざるを得ざるに至った。殊に大東亜戦争の戦没将兵を永く護国の英雄として崇敬し、其の武功を讃える事は我が国の国際的立場に於て許さるべきや否や。のみならず大東亜戦争の戦没者中には、未だ靖国神杜に祭られざる者が多数にある。之れを今後従来の如くに一々調査して鄭重に祭るには、二年或は三年は日子を要し、年何回かの盛んな祭典を行わねばなるまいが、果してそれは可能であろうか。啻に有形的のみでなく、亦精神的武装解除をなすべしと要求する連合国が、何と之れを見るであろうか。万一にも連合国から干渉を受け、祭礼を中止しなければならぬが如き事態を発生したら、都て戦没者に屈辱を与え、国家の蒙る不面目と不利益とは莫大であろう。
 又右の如き国際的考慮は別にしても、靖国神杜は存続すべきものなりや否や。前述の如く、靖国神杜の主なる祭神は明治維新以来の戦没者にて、殊に其の大多数は日清、日露両戦役及び今回の大東亜戦争の従軍者である。然るに今、其の大東亜戦争は万代に拭ふ能はざる汚辱の戦争として、国家を殆ど亡国の危機に導き、日清、日露両戦役の戦果も亦全く一物も残さず滅失したのである。遺憾ながら其等の戦争に身命を捧げた人々に対しても、之れを祭って最早「靖国」とは称し難きに至った。とすれば、今後此の神社が存続する場合、後代の我が国民は如何なる感想を抱いて、其の前に立つであろう。ただ屈辱と怨恨との記念として永く陰惨の跡を留むるのではないか。若しそうとすれば、之れは我が国家の将来の為めに計りて、断じて歓迎すべき事でない。
 言うまでもなく我が国民は、今回の戦争が何うして斯かる悲惨の結果をもたらせるかを飽まで深く掘り下げて検討し、其の経験を生かさなければならない。併しそれには何時までも怨みを此の戦争に抱くが如き心懸けでは駄目だ。そんな狭い考えでは、恐らく此の戦争に敗けた真因をも明かにするを得ず、更生日本を建設することはむずかしい。我々は茲で全く心を新にし、真に無武装の平和日本を実現すると共に、引いては其の功徳を世界に及ぼすの大悲願を立てるを要する。それには此の際国民に永く怨みを残すが如き記念物は仮令如何に大切のものと錐も、之れを一掃し去ることが必要であろう。記者は戦没者の遺族の心情を察し、或は戦没者自身の立場に於て考えても、斯かる怨みを蔵する神として祭られることは決して望む所でないと判断する。
以上に関連して、茲に一言付加して置きたいのは、既に国家が戦没者をさえも之れを祭らず、或は祭り得ない場合に於て、生者が勿論安閑として過し得るわけはないと云うことである。首相宮殿下の説かれた如く、此の戦争は国民全体の責任である。併し亦世に既に論議の存する如く、国民等しく罪ありとするも、其の中には自ずから軽重の差が無ければならぬ。少なくも満州事変以来事官民の指導的責任の住地に居った者は、其の内心は何うあったにしても重罪人たることを免れない。然るに其等の者が、依然政府の重要の住地を占め或は官民中に指導者顔して平然たる如き事は、仮令連合国の干渉なきも、許し難い。靖国神社の廃止は決して単に神社の廃止に終るべきことではない。


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・安倍晋三とは、ジーパンをはいた岸信介



日本興業銀行元頭取西村正雄(安倍晋三の叔父)


「東京裁判やA級戦犯について評論家が異を唱えるのは勝手だが、政府関係者にはサンフランシスコ平和条約を順守する義務がある。敗戦国の日本はこの条約を受け入れることによって独立を回復し、国際社会への復帰を果たして今日の繁栄が可能になった」


「A級戦犯が合祀されている靖国神社への総理の参拝を正当化する理屈は、国内では通用しても国際的にはまったく通用しない。中韓から言われたから参拝をやめるのではなく、自ら過去の戦争責任を自覚して現実的な外交を優先すべき」


「日本の外交の主軸が日米関係にあることはいうまでもないが、台頭してくる中国やインドにいかに対応するかの戦略が極めて重要である。東南アジア諸国も同地域で中国一国に覇権を握られることを危惧しており、日本が中国に対してリーダーシップを発揮することを期待している。しかるに、現状では国連常任理事国入りにアジアの主要国が一カ国も賛成しなかったことに象徴されるように、アジアにおいて日本は孤立している」


・教育基本法改定は 「愛国心を押し付けるストーカー首相」愛を押し付けるということはストーカー以外の何物でもない


・安倍は「坊ちゃんタカ・幼稚なタカ」


・(朝鮮人への創氏改名と野中広務への差別発言から)差別体質が背広を着ているのが麻生


・政治家の判定は ①ダーティー ②クリーン という基準と ③タカ ④ハトという基準で 4つのタイプにわけれれる~ダーティなハトよりもクリーンなタカが一番危険


・戦争という暴力と、女性に対する暴力とは潜在的な部分でどこか心理的につながっている


・野中広務の靖国神社反対論


・中国とアメリカの双方と友好関係を保とうとするのがハト派であり、中国を遠ざけアメリカに従属するのがタカ派


・歴史を振り返るまでもなく、日中関係が緊密であることがアメリカへのけん制になり、日米関係が緊密であることが中国へのけん制になる


・後藤田正晴

「世の中が少し国家主義的な傾向が強くなってきている。しかも強者の論理、すべてがね。これはちょっとやはり心配だなあ、と」

「イラク戦争それ自身も、つくられた情報に基づいて、そして、国際的な承認も得ないままの、アメリカの先生攻撃だったんです。私は必ずしも大義はないと思います」


・個人の購買力を重視し、護憲の旗を掲げて、憲法9条と25条を関連させて考える経済論の系譜は

城山三郎・内橋克人・佐高信

憲法は知らない、個人の購買力より会社の業績だと主張するバブル派の系譜として

長谷川慶太郎・堺屋太一・竹中平蔵


・愛国心は決して強制したはならないものであり、まず愛することのできる国にすることが首相の役目


・橋本龍伍 国家公務員・政治家は株は持つべきでない。一般の者が手に入れることのできない情報に接する立場の人間が株を扱ってはいけない


・政治家は本来、思想識見で勝負するもの。その基本理念を没却し、学閥などの前に主義主張を捨てるかのうような政治家はその名に値しない


・理念をもって何かをやる政治家は襲われる (三木武夫・大平正芳・宮沢喜一)