徳島県防衛協会総会、講演会です。
防衛協会は商工会議所の関係でお手伝いをさせていただいておりますが、安全保障を学ぶいい機会と思っております。
安保法制で国会で議論がなされていて懸念も持っていますが、賛否あるにしてもまずこの背景や本質を学んでおかないといかんですね~
・日本の国土は排他的経済水域の面積は世界第6位
・中国の海洋進出は主としては海洋権益の天然資源の確保のため
・ロシアは大国の再建のための軍改革をしている
安保法制の問題は、アメリカの思惑、安倍首相の信念、憲法との整合性だけでなく実際の安全保障環境について現実を見据えた国会の議論を望みたいところなんですが。
どうも安倍政権は中国を仮想敵国とみているところがあります。世界認識の発想として重要なのは中国がアメリカを抜き世界一の経済大国になるとこは自明であり、アメリカに並ぶ覇権国になります。歴史は本来の道に戻るわけでして。
中国の海洋進出については警戒が必要ですが、アメリカは中国とは日本以上に連携せざるを得ないはず。中国包囲網の構築は日本のドメスティックな議論の中では一見現実的に見えますが世界の現実認識としては懐疑的です。
もちろん軍事バランスにも配慮の上、是非、アジアの平和に向けたやるべき取り組みを民間として提示し、実践することが必要でしょう。これが真の安全保障なのです。自衛隊さんはホントの緊急事態こそ。そこに至らしめない努力を。