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佐々木実


・安倍首相4/26~5/3の訪米時の米国の厚遇ぶりは、日米防衛協力ガイドライン改定というお土産にある


・岸政権当時、資本主義陣営と社会主義陣営に分断されていたが、岸首相は米国に対して、日本が中立主義を退け米国と組むことを約束


・岸政権当時と違うのは、厳しい東西対立が存在しないこと。安倍氏の頭にある仮想的は中国。祖父をしのぐ米国一辺倒外交の根拠も対中国。


呉屋守将


・沖縄にとって重要なのは、中国との600年にわたる交流史。この歴史を踏まえて今後も仲良くする姿勢を持っていなくてはダメ


佐藤優


「日米安保条約6条には


「日本国の安全に寄与し、並びに極東における国際の平和及び安全の維持に寄与するため」


と明記されている。日米安保条約を改定せずに、日米協力の範囲を地球規模に拡大することは無理筋」


大村アスカ


3月の政府の少子化社会対策大綱について


・「正しい妊娠・出産の医学的科学的知識を教える」この内閣は繰り返し繰り返し、個人の生き方にかかわる話を政策として繰り出そうとしている


・自民党の憲法改正草案「家族は、互いに助け合わなければならない」家族が助け合う。それが理想的・その通り。悪くない。だが、それって国が決めることなのだろうか。ましてや、権力者をしばるためのものである憲法で定めることなのだろうか。


・友達を見殺しにできるんですか?を集団的自衛権のたとえ話で使うのは間違っている


佐高信


・安倍は極端に右に偏っているのであり、安倍から見て極端に左と思われる人の意見を求めて聴くことが公平や公正につながる


石坂啓


・安倍総理は原発輸出大国・武器輸出大国・ギャンブル大国を目指しているが国民の多くは

自然エネルギー大国・平和大国・文化大国を望んでいるのではないか、と古賀茂明さんは言い切った。


白井聡


・北岡伸一氏 21世紀構想懇談会 座長代理 の報告


「今から考えれば、日本は、世界でそれまでにあったような脱植民地化とか、戦争違法化とか、あるいは、経済的発展主義という流れから 逸脱して、世界の大勢を見失った、かつ、無謀な戦争でアジアを中心に多くの犠牲者を出してしまった。また、日本は、多くの兵士をろくな 補給も武器も無しに戦場に送り出し、死なせてしまった。国民も空襲に晒されて大変な目に遭った。植民地についても、脱植民地化の流れ、
大勢にのることなく、特に1930年代後半から、植民地統治が苛酷化した。こうしたことを考えると、1930年代以後の日本の政府、軍の 指導者の責任は誠に重いと言わざるを得ない。

 付言しておくと、日本の1930年代から1945年にかけての戦争の結果、多くのアジアの国々が独立したが、日本がアジアの解放のため に戦ったという事実は、あまり確認 できない。多くの意思決定において、日本は、自存自衛、日本の自衛のために--その自衛の感覚、方向 は間違っていたのであるが--多くの決断をしたのであって、アジア解放のために、決断をしたことはほとんどない。アジア解放のために戦った人は勿論いたし、結果としてアジアの脱植民地化は進んだが、日本がアジア解放のために戦ったということは、誤りだと考える。

 さて、今後の日本の課題は何なのか。私は以上のような観察から、自由な国際的な政治経済システムをいかに維持するか、ということが、 簡単に言ってしまえば、日本の最も重要な課題であると考える。世界で自由な貿易が出来る限り、そして世界で民主主義、法の支配、 人権、紛争の平和的解決、そうした原則が支配的である限り、日本は大丈夫だと断言できる。

 そのためには、しかし、日本は一国平和主義であってはならない。日本が受益者としてそのシステムから利益を受けるだけでなく、より 大きな役割を果たすべきである。そしてそのためには、まず日本自身に弱みを作らない、日本自身の防衛力を整備することが重要であるし、 また今や日米同盟は東アジア全域における安定を支える国際共用財としての役割を担っているので、これを整備しておく。さらにそれを
超えて、今日日本は経済的に大きな存在であるので、国際的な安全保障に積極的に参加することが必要である。日本が単に自由な 国際的な政治経済システムの受益者であるだけではなくて、それを支える側にもならなくてはならないということである。

 そういう観点で、安倍内閣における積極的平和主義というのは、大変評価できるものだと考えている。のみならず、外交の積極的平和主義、 世界の紛争の解決、安定のために努力しようというのは、さらに進めるべきであろうと考えている。そしてまた、経済においても、より積極的な国際化をし、自由な国際的な政治経済システムを作る側としての努力は更に必要ではないかと考える次第である。 」


・この報告は、大東亜戦争での日本の行動に関して評価できる要素は何一つないと主張している

「日本は戦争に敗れたが、アジアの解放という大義を達成した」という歴史観を、そもそもそのような目標は真剣に追求されていなかったとして退けている。


・「積極的平和主義」は対米従属の新段階にほかならない→全員が敗者となるということにほかならない


・歴史修正主義が公に否定されるだけでは不十分。歴史修正主義を超えて到達すべきものが見定められるとき、本当の意味での「戦後レジュームからの脱却「」はなされるはずである


佐高信


・日本会議の特徴は日本だけがすばらしいとする、きわめて狭いナショナリズムにあり、つまりは「日本だけ会議」


清水信次


・「国というものは、そこに住んでいる人間がつくるもの。民がどんな政治をやるのかを考え、代表を選ぶ。それがその地に生きる者の権利であり義務でもある。そうすると、沖縄知事選で沖縄の人は翁長雄志という人を選びました。沖縄の人が選んだのだからこの人の意見を聞くべき」


・小渕・山中・野中・梶山さんら沖縄に関わった政治家は、沖縄の戦争を知っている。

県民が17万人死んだことも、日本お陸海軍人が97,000人死んだことも。米兵だって49,000人くらい死んだ。


・日清戦争・日露戦争、日本はどちらも勝利し、第一次欧州大戦もうまくのりきったこと明治新政府立役者の二世三世たちは有頂天になり、昭和の間違いへとつながってゆく


・日清戦争・日露戦争は清国やロシアが日本に戦争をしかけたわけではない。日本が先にしかけた


「日本人の勤勉さ、清潔さは世界でも類を見ないものです。そこにもっと誇りをもっていい。ただ戦前のような体制は、ナチスと変わらなかったね。同じ失敗は二度とやってはいけない。どこの国にも加担せず、攻められたときは戦うけれど、こちらから海外に出て行って人を殺傷することは絶対にしない。そういう永世局外中立を目指すべきなのです」