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今回の台湾は、取引先兼従兄弟の専務とともに輸出交渉と鉄鋼事情の視察。


・台湾の2014年粗鋼生産は2312万トン、うち1354万トンが転炉 957万トンが電炉。


・日本から台湾への鉄スクラップの輸出は2013年の313千トンから2014年の608千トンに倍増。背景には、

価格だけでなく韓国中国の鉄鋼生産の低迷、価格の下落などの市況状況もある


・台湾の鉄スクラップ輸入は2014年米国の2253千トンはじめ二位が日本から、合計4,271千トン。これは、電炉生産の輸入依存が44%前後であることを意味している...


・台湾への鉄スクラップへの輸出は、運賃の関係から3000トン以上が必要(韓国向けは1000~2000トン)コンテナは四国からは神戸までのドレー料の関係で難しい


・台湾はもはや先進国。鉄鋼メーカーもスクラップ業者も製鋼・処理設備は日本と遜色なし。重機は日本からの中古をよく使っている。鉄鋼製品は建築鋼材だけでなく、お得意の電子産業への供給を担っている




台湾、今になって初訪問でした。


よく台湾は「親日」と言われますが、原因はどうなのでしょうね。内面フレンドリーなのはアジアに共通するところでもあるし。

比較的、日本の統治が長かったこと、日本の植民地の中で比較的穏健な統治だったこと、

戦後、蒋介石の国民党が共産党に敗れて台湾に移り、統治を開始したときの混乱があったこと、

などが考えられますが、これは歴史的事実をもう少し見定めてから。



日本人にとっての「反日」のリスクは
ビジネスのやりにくさ、であるとか、当地海外旅行中におけるリスクが考えられますが、

これは、長期的に日本人の数少ない弱点を克服しないといけないのではないでしょうかね。



私が考える日本人の弱点が3つあります。

①島国であるが故に閉鎖的で国際的ではないことろ

②戦後の反動からアメリカに従属し、アメリカを通して物事を見る固定概念に陥っていることろ

③近現代史全般にわたる歴史認識、特に先の大戦の総括を日本人自身の手で行っておらず見解がまとまっていないこと

日本は、悪くない、被害者だ、と言いたい気持ちはわかりますが、

副島隆彦氏の言葉を借りるならば、

「ヤルタ=ポツダム体制 こそが連合諸国 Uniterd Nations (国際連合)であり、これがそのまま今の国際社会だ。日本人は、この国際社会に逆らってなならないのだ」

を引用します。

事実に基づいたそれぞれの立場の中での複眼的な近現代史を、日本から、またアジアから見る必要があるはずです。そうでなければ、今の台湾・朝鮮半島・中国をはじめとする東アジアの関係を正確に理解するのは難しいと思います。

また、致命的な日本人の弱点は①~③に共通することで、

日本自身の手で先の大戦への総括を行っていないことです。理由はご存じのとおり、先の大戦の責任がGHQによる東京裁判によって天皇は免罪され、A級戦犯に集約されたこと。先の大戦の被害者は、日本に関係するアジア諸国と日本人全般というあいまいな結果になったのではないか。

これが定まらないから、政治家の本音が出たり靖国神社の参拝問題が出たり、歴史認識全般にわたって問題が今になってもくすぶり続けているわけです。


他人への畏敬や配慮は日本人の素晴らしい特質。


この認識を深めたり修正したりするために、戦争の足跡を訪ね、歴史を見直す機会にしたいと思っています。