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日本の「運命」について語ろう/幻冬舎
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浅田次郎

・大正期は映画やジャズが流行し、軍縮が行われた平和な時代。戦前の日本は軍国主義一辺倒ではなかった

・明治維新はいわば、植民地にならない運動だった

・植民地なしでも資本主義が成立するとわかったのは、第二次世界大戦で大きな犠牲を払った後だ。列強と肩を並べることは、植民地支配される側からする側に回ることを意味する。その考えから朝鮮併合や満州国建国が起きた

・日本とアメリカがどうしても一致しない点は個と集団のあり方。日本は国土が狭くて肩を寄せ合って暮らすため集団の利益が優先される、アメリカは広すぎて集団行動が難しく、個の利益が結果的に集団の利益になるという考え方をする

・結局日本人は日本史観を確立するしかないが、国民も安易な国家意識に飛びつかないように自ら歴史を学んで国家というものを考える必要がある、と同時に自分の世界観をつくるうえで欠かせない哲学も学んで欲しい


坂根正弘

・東京一極集中が進んだのは中央集権的な行政システムと多くの大企業が東京に本社を置き、一括採用した人を地方の拠点に振り分けることを長年続けてきたから

・若者は地方ではなく東京に集まろうとするため、結果的に地縁が薄い社会となってしまい、晩婚化少子化を促進してしまった

・大企業はこれまで以上に地方での採用を増やすべき。それが東京一極集中の是正と地方創生につながる

・大学にとってお客は社会であり、学生は商品。ミニ東大化ではなく、特定の分野に秀でた人材を育てるべし


マナー・品格・礼儀のアンケート

・身なりを整える

・部下やスタッフを大事に扱う

・電話対応をきっちりと

・会議商談中にスマホをいじらない

・遅刻しない

・名刺交換をきっちりする

・正しい敬語を使う

・挨拶をする

・メールの返信が遅い

・食事マナーをしっかりと

・上司の仕事を手伝う

・交通法規を守る

・名前や役職を覚える

・非常識な時間に電話や営業をしない

・他人の悪口を言わない

・ポイ捨てをしない

・お辞儀をきちんとする


大富豪にとってチャリティとは財産を守るための大事な手段のひとつであり、寄付金控除を受けることに大きな意味があるが、貴族のノーブレスオブリージュ(高貴なる者の義務)が息づいている


美月あきこ

・堂々と振る舞っている人は、正面を向いており、目線の位置が高くなり、遠くまで見渡せる視線の送り方をしている。良い姿勢は自信の表れ

・ファーストクラスのお客様は自身から進んで挨拶してくれる

・挨拶は先手必勝。最初に挨拶や意見を言う人がその場の主導権を握る

・どんなサービスにも目を見て「ありがとう」

・女性をリスペクトできることがかっこいいかどうかの分かれ目。全く関係のない他人や女性に気遣いができる人には器の大きい人格者だと感じる


木村三浩

・すべてISが悪いのか。問題の根源は、2003年の米国によるイラク攻撃であり、その後のサダムフセイン大統領暗殺ではないのか。イラク空爆では数十万人もの市民が殺された。本当の大悪は米国で、ISは小悪にすぎない