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ベイツ・ギル


4つの変化

1.中国の国力の相対的な強大化

2.米国の変化 財政が厳しく軍事作戦に慎重に

3.中国の隣国に対する強硬姿勢が一層強まっている

4.米国のアジア回帰


ジョン・タワー

・日米安保条約による日米軍事協力関係では、自衛隊は常に米国の管理下にあり自立して行動できない仕組み

・たとえ改憲しても対米従属は続き、米軍への依存は変わらず、むしろ米国の戦略に深く組み込まれる

・憲法の制約がなければ過去のベトナムやイラクやアフガニスタンのような米国の誤った戦争に直接巻き込まれていただろう

・日本国民は一貫して憲法が掲げる反軍国主義の理想を支持し改憲は実現しなかったことに敬服する


東浩紀

・多様な価値観をもつ人が幸せに暮らせる国家をつくる、それが憲法2.0の考え方

・12年の自民党憲法改正草案は復古主義的な内容。家族を単位とし、日本国籍をもつ国民だけによって成り立つ従来型の国家を描いている。家族のあり方や価値観が多様化するなか、ひとつの価値観を共有するのは無理がある


山本義彦

・自衛隊は日本が自主的に作った存在ではなく、朝鮮戦争で手薄になった日本防衛の穴埋めに米国の求めに応じて作られたことが始まり。戦力の不保持を定めた現行憲法でぎりぎりの解釈として専守防衛という枠組みを作った

・国民自らが考え、作り、守る憲法、真の立憲主義が日本に根付く契機になるなら安倍さんの功績


柳沢協二

・中国の軍事大国化は誰も防げないが、中国の軍事力を背景にした乱暴な現状変更を防がなければならない

・日本は大国ではない。ミドルパワーを認識し、70年間戦争をしてこなかったことを世界にアピールすべき

・積極的平和主義は非軍事分野ではいいが、軍事に軸足を置くと日本の立場ではリスクだけが大きくなり得るものは少ない