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國分良成氏の中国分析
・鄧小平は、後継者として江沢民と胡錦濤を指名
・江沢民は、改革開放政策を継承して中国の経済発展を推進したが巨額の利権が発生し国有企業に江沢民派が多数送り込まれた
・江沢民時代に抗日学習キャンペーンが起こったのは、中国が戦後50周年を記念する式典の際、中国が戦勝国として扱われなかったため、
中国共産党の正当性の根拠が過去の抗日戦争にあることが宣伝された
・反日運動を支えているものは、既得権益保護という側面も
・中国が世界秩序に挑戦するなら、権力闘争にあけくれた国民不在の政治となっていることが中国の弱点
・外交とは分離した軍事面の動きにも日本は注意を払う必要がある
半藤一利
・日本が民主主義国家であり続けるなら、ジャーナリズム、言論の自由の存在が一番大事な条件
・ジャーナリズムが時の権力者を厳しく監視することが腐敗や暴走を防ぐ
・昭和という時代がだめになった始まりは満州事変。日本軍が謀略を使って攻撃を始め、傀儡国家を樹立。このとき新聞が一斉に太鼓をたたいて侵略を正当化した
橋本大二郎
・世の中の流れは振り子のようであってほしい。左右に揺れながらバランスを取っていく社会が望ましい
F・ショニール・ホセ
「明治維新は鎖国で孤立していた日本を、世界の強国に変化させた世紀の出来事だった。続く日露戦争は、アジアの国が近代化できるということを示したという意味で、日本だけでなくアジアの勝利でもあった」
・日本人のよいところは、①職人気質。民芸品の日、職人芸は欧米を超え、アジアの他国にはない質の高さがある②職業倫理 資源に乏しい国が豊かになるうえで倫理と道徳が人材を育てた
「日本人は歴史が好きだが、自国のイメージを傷つけるものについては話が違う。この点では非常に国粋主義的」
ジム・ロジャース・何か前向きで大きな変化が起ころうとしていると気づいたら、それを追跡し情報を集める
・投資するのは 自分自身がよく知っているものだけに投資するのが成功への道
御厨貴
・官房長官から総理にストレートに就いたのは安倍をおいて他にいない
・安倍は自己正当化のツールを手に入れた、それは「マイノリティ感覚への自覚的依存」
・安倍年来の主張(戦後レジュームからの脱却・靖国・歴史認識)はイデオロギー色が強く、マジョリティの支持を得られない、だからあえてマイノリティ意識を貫こうとした方が健全で、風当たりを推進力にすることが可能
・安倍はマイノリティ意識から生ずる逆説的な意味の国民不信がある
・安倍の「取り戻す日本の国家像」に具体性は乏しい