2/17
【伊方原発見学】
※私見です。所属団体の見解とは異なる部分もあることご了承ください。
徳島商工会議所エネルギー部会主催事業で議員のひとりとして四国電力伊方原子力発電所を見学しました。
商工会議所は、会員の商工事業者の発展を目的としているため、日本の経済成長及びエネルギー政策についても原子力発電の重要性を認識している立場ではありますが、あくまでニュートラルに原子力発電の現状を学ぼうと参加させていただきました。
伊方原発は福島第一原子力発電所事故以降、3基の原子炉の稼働を停止していますが、使用済燃料の冷却工程や新安全基準を満たすための工事を行っており、厳重な管理体制での見学でした。テロ対策ということで、身分証明書の提示、手荷物検査に、バスの停止禁止、所内の写真撮影禁止、発電所棟内では、専用のIDカードに暗証番号入力と金属探知機ゲートを2回通るという厳戒態勢です。これは原発が日本の安全保障にも関わる政治的な問題を抱えていることの裏返しでもあります。見学についての具体的内容は差し控えますが、安全基準を満たし、再稼働に向けた現状の対策と重層的な地震津波対策、一例では瀬戸内海に面した伊方原発への津波の最大値は海抜8.2メートル、非常用電源装置は海抜32メートルの高台に設置など、一通り理解することが出来ました。
私は、過去の歴史と現在起きている政治的背景と理念については敏感に反応します。
また、環境と廃棄物に関わる仕事をしている立場として、原発が日本での立地が地震や津波が頻繁に起きること、放射性廃棄物である使用済燃料の処分の方法が現時点でないこと、理念的には原爆被爆国として、核の平和利用のもと進められてきた原発を含むエネルギー政策が本来放射能で人を殺してはならない日本の歴史的背景と心情的立場を尊重し、もちろん経済的にはエネルギーの安定供給や貿易赤字を減らし、温室効果ガス削減の原子力発電の現状の効用について学ぶ必要もあります。
また、福島第一原子力発電所事故を機にグリーン革命や技術革新とともに原子力発電以外のエネルギー転換を進めることも重要だとも思ってはいるのです。
私の感想は3つ
①福島第一原子力発電所事故の経験から、原子力発電の現状やリスクを正しく学ぶ必要があること
②日本のエネルギー政策は国策として選挙の争点にもならず、民意は必ずしも反映されているとはいえなかったが、これからはエネルギー政策についても国民が現状を勉強し、国も選択肢を示す必要があるのではないか
③戦後日本の権力構造は、政官業電米にあります。これらは戦後の高度経済成長を実現した歴史的な意義はあれども、未来の日本のためにはこれらの改革が不可欠
いろいろご教示ありがとうございました~