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中島岳志

・戦後レジュームからの脱却を掲げた安倍政権ですが、発足以来戦後レジュームの強化をしているようにしか見えない

・米国がもっとも望んでいないのは日中の同盟関係。日中の対立が高まれば高まるほど米国の存在意義が増し、利益になる。ただし、それが軍事衝突となると困る。

・歴史認識は米国と日本は共同歩調がとれるわけがない、日本は中国を含む連合国に敗戦した事実を理解しないといけない

・日本は横田基地の制空権の問題から、首都が押さえられ日本は占領される(状態が戦後続いてきた)

・米国との集団的安全保障体制を考えるのであれば、日米地位協定、思いやり予算の現状は不平等条約

・自民党と公明党の政策は真逆 

 自民党 リスクの個人化 価値観パターナル(父権主義)

 公明党 リスクの社会化 価値観リベラル

・公明党は政策実現より与党性を重視

・安倍さんが行動する背景には決断主義がある、民主主義はさまざまな事柄を簡単には決められないようにする制度設計がある


白井聡

・戦後レジュームの核心は対米追従的な構造。現実は脱却を唱えながら、強化の方に進んでいる

・対米従属という名の永続配線の継続は敗戦の否認と表裏一体~米国に対しては敗戦国として従属し、一方では戦前のアジアに対する支配的な構造を継続強化しアジアに対しては敗戦を否認してきた

・日米安保は日本を守るためという虚構が崩れた

・公明党は自民党へのブレーキとい言いながらその屋台骨を支えている

・失われた20年では政権交代もありながら、教育・雇用・司法制度などさまざまな分野で改革が行われたが、最悪の選択肢ばかり選んできている。今後対外関係においても最悪の選択が続くと考えるのが合理的、戦後レジュームが終わりに値がづいているという実感があるし、きちんと終わらせなければいけない