2/17
澤田秀雄
・勝敗を分けるのは情報と時間
・24時間をいかに過ごすかによって成果が5倍10倍100倍にもなる
・成果にレバレッジをかけるには、わが国より、5年10年先行している成功実例を海外から探し出しそれをわがものとする
「私はいまでも月に一度は海外に出かける。この海外での見聞が、帰国してからの密度を格段に高めてくれる。オセロゲームはいかにいいポイントに一枚の石を置くかで勝負が決まるが、どこに置けばいいかは常に海外が教えてくれるのだ」
大前研一
・安倍首相の応援団は二派 経済重視のアドバイザリーグループと右派グループ
・靖国神社は幕末の志士や国事に殉じた軍人などの戦没者を英霊として祀ってきた戦争神社(英訳は Yasukuni War Shrine)
・靖国神社で平和や非戦の祈りを捧げるのは安倍首相の論理矛盾
・日中友好条約締結の中国側の条件は戦後賠償だが、日本側はこれを拒否したがODAという形での資金技術供与を約束した。周恩来が中国国内向けに説明するためにひねり出したのが「中国人も日本国民もともに日本の軍部独裁の犠牲者」とう理屈
・「日中両国の共通の加害者」であるA級戦犯を奉る靖国神社を国民の代表である首相が参拝するということは、日本国民全体が加害者の側に与することになってしまう
・自民党外交の特徴は密約ベースの俗人的な外交
・日中国交回復は田中角栄というリーダーの俗人的な外交成果であり、田中首相と周恩来の密約のような相互理解によって尖閣の棚上げや戦後賠償とバーターのODAなどが合意された
「先の戦争における本当の加害者は誰なのか、という議論は本来、日本人自らがしていなければいけないことだ。憲法にあるように二度と戦争はしない、と本気で誓うのであれば絶対に不可欠な作業である。しかしこの問題を突き詰めていくと、どうしても天皇の戦争責任に行きついてしまう。天皇の問題があったゆえに、駐留軍も東京裁判も、我々日本人もそこを曖昧なままにしてきた」
・靖国問題の本質は当事国として戦争責任をどう考えているか、海外に向かって明確に説明できる日本人がいない
・中国や韓国から見れば安倍首相の靖国参拝は、彼らにとって戦争加害者(とされている)A級戦犯を礼賛しているようにしか見えない。アメリカが口を出したのは首相が戦後秩序全体を見直そうとするように見えるから
・強く懸念されるのは、靖国問題で日本が孤立し、国内と国外とのギャップがさらに広がり、それに対して感情的に反発する日本人が次第に増え、かつ急速に右傾化していく、つまり、いつか来た道に引きずり込まれること