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飯田進
「戦後の日本はどうだったでしょう。都合の悪いことには口をつぐみ、過去に向き合ってこなかったのではないか。自分たちがやった非人道的で残虐な行為から、目をそらしてきたのではないでしょうか。直視するのは辛いかもしれませんが、国家とは必ずしも輝いている面だけではないのです。しっかり目を開き、暗部に向き合わなねばなりません。国民は悪いことは一部軍人にすべて押し付け、それ以外の戦争の旗を振った軍人や政治家、官僚、マスコミ人が戦後も生き延びるのを許してしまったように思えます」
「やっと平和憲法を手にしたと思ったら、今度は改憲の危機が迫ってきました。これは、明らかに過去を真剣に見つめ、反省してこなかった結果ではないのか」
中島岳志
細川護熙論
・細川氏は成長から成熟へ、金銭的豊かさから精神的豊かさにシフトさせるパラダイム変換を説いている
・細川氏は東洋思想への傾斜があり、アジアを思想的に捉えようとしている
・細川氏の貧困問題に対する認識が欠如している
精神的豊かさとは、一定の豊かさを必要としている
森田実
「集団的自衛権の行使が可能になれば、今度は日本を攻撃していない国に対して自衛隊が打って出て、武力行使に踏み切ることになる。相手国にとっては先制攻撃も同様ですから、武力で応酬してくるのは間違いありません。こんな危険な企てが進行しているのに、なぜ世の中は平然としていられるのか」
「平和は、究極的に平和的手段によってのみ達成され、武力で達成することはできません。今こそ戦争のなかった戦後という時代を生きてきた、私たち一人ひとりの良心と決意が試されています」