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高橋哲哉


「そもそも安倍首相が参拝した靖国神社とは、いったいどのような宗教施設であるのかについて国民自身があまりよくわかっていないのではないか。メディアも、このことを正確に報じているとは感じられません。靖国神社は自らの使命として英霊の顕彰と自存自衛の正しい戦争をしたという意味での近代史の真実を明らかにすることを掲げています。日本が侵略したというのは濡れ衣であり、正しい戦争をしたのだ。だから戦犯など存在せず、A級戦犯などもいない。それを裁いた東京裁判は勝者の裁きで、間違っている、と主張するのです。これが靖国の言う真実にほかなりません」


「安倍首相、および政権党が奉じている歴史観なるものは、この「近代史の真実」と重なっていますが、国際的にはまったく通用しない考え方です。日本でしか受け入れられる余地のない、言わばガラパゴス化した歴史観、とでも呼べるような内容でしょう。だからこそ世界は、今になってもまだ日本にはこのような歴史観が生きているのかと驚きを持って知るようになり、その結果日本は世界的に孤立しました」


ジョン・フェファー


「超大国としての地位を維持する米国の能力が衰えているさまざまな徴候が存在する。長期的なトレンドでは軍事支出が低下していき、軍事能力も同じ傾向にある。しかも巨額なレベルに達した貿易赤字や、中国経済に過度に依存している現実は、唯一米国の世界的覇権に挑戦できる可能性を秘めた中国という国家に対し、軍事対決などもはやありえなくしている。そして米国は歴史上、破綻した世界帝国の最後の実例となるに違いない」


キャロライン・ケネディー


「容易なことではありませんが、すべての国々の国民は、歴史を超えて平和な未来を作ろうとする指導者を励まし、支持すべき」