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ピーター・カズニック


「過去のあらゆる戦争も真実は米国で正しく伝えられていません。戦争がなぜ起きたかという理由が、語られることがない。このため、歴史の事実を知らせる闘いが、とても重要です」


「今日の世界で最も危機的な状況とは、制限がないように思える強大な軍事力そ備えた米国という帝国が、同時にあまりにも乏しすぎる道徳的モラルしか持ち合わせていないという現実から派生しているのです」


近藤昭一


「自民党の改憲草案を読んでもまず国家ありきで、首相自身日本を取り戻すとか戦後レジュームの解体といったことを口にする。そういった、大日本帝国と見間違うばかりの国家主義的な方向に進めるというのがまず基本ラインにあって、それに向けた一つのステップとして、集団的自衛権の行使をやりたいのかな」


半田滋


「草案には国防の義務が謳われ、基本的人権も公益及び公の秩序のためなら制限されるとはっきり書いてある。国家のためなら国民は犠牲になっても仕方ない、という考え方です」


麻木久仁子


「私は自分の生き方に統治機構のお墨付きを得なくてはならないような世は望みません。論じるべきは、私の生き方も、私とは違うあなたの生き方も保障される、共通の土台についてなのです。どんな整体であろうと、統治機構と個人の力は常に非対称であり、個人は弱い。だからこそ憲法で統治機構の枠をはめる。それが立憲主義のはずです」