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クレール・ベルナール


・フランスでは「候補者男女同数法」(パリテ法)が2000年に導入されている

・オランド大統領の内閣は閣僚34人のうち、半数の17人が女性

・実は女性ならではの政策が打ち出されるかどうかは対して重要でない

・パリテの大きな意味はこれまで政治と無縁だった層の出身者が政治にかかわるようになたこと、政治経験のなかった人々こそが、政界の古い体質を変えることができる


女性が社会でその能力を生かすには、常識を超えた法的なある種の政策的強制措置も必要だと思います。自由を重んじるフランス革命の精神に反する意見も出ながら成立したパリテ法。民事連帯契約(PACS)といわる事実上の契約婚制度が社会におおむねプラスを生み出していることからも、女性の生きやすさを法的に保証しないと成熟した日本の成長(経済成長、それだけが目的ではないが)のためには必要でしょう。

大前研一

・ドイツは「東」の吸収に完全に成功した

・ドイツの成功はアメリカ型の連邦制を取り入れたこと(ナチスの反省から中央集権を解体した)

・日本は田中角栄的な手法の問題というより、中央集権的な権力が温存され、日本の成長が頭打ちになって、成熟化・少子高齢化社会になっても同じ手法を使い続けた自民党の後継者の力不足

・日本の占領軍も軍部独裁と全体主義の恐ろしさは理解していたが、江戸時代から続いた中央集権的な統治機構は維持された(当時は連邦制と統合の象徴としての天皇制が矛盾するのではないかという論争があった)

・ドイツはナチスの反ユダヤ主義への反省を教育課程で徹底している

・欧州の繁栄のためなら自己犠牲も厭わない、欧州の繁栄、周辺国との融和こそがドイツ繁栄の道である教育が施されている

・ドイツ人は領土問題を蒸し返すことはしない(EUにおいてもナチスの再来と思われることを避けてきた)

・ドイツンの政治家は過去の戦争に対する深い反省とヨーロッパ連帯の大切さを指導者が自ら行動で示している

・能ある鷹は爪を隠す、を体現しているのがドイツで、落日劣等感の裏返しで、爪をむき出しにしているのが日本ではないか



私は大前氏が言うように、アジアの繁栄のためなら自己犠牲も厭わない、アジアの繁栄、周辺国との融和こそが日本繁栄の道、これが日本の国家戦略であり、日本人がアジアで生きる道だと思います。

問題はこれをどうしていくか、具体的な方法なのですが、理念から今はぐらついている・・・