8/22


そうか、もう君はいないのか/新潮社
¥1,260
Amazon.co.jp

今まで整理本の中にあって読んでなかった本です。たったの1時間で読めるのに。


2007年に亡くなった「官僚たちの夏」などで有名な直木賞作家の城山三郎の妻との思いを中心に綴った本。

作家城山三郎は妻を糧に、例えば取材旅行では奥さん同伴で、ひょっとしたら奥さんと一体で小説を書いていて、奥さんもそれを楽しみにしていたようです。

当時としては少数派の恋愛結婚。


ひとつの夫婦のかたち。



「四歳年上の夫としては、まさか容子が先に逝くなどとは、思いもしなかった。もちろん、容子の死を受け容れるしかない、とは思うものの、彼女はもういないのかと、ときおり不思議な気分に襲われる。容子がいなくなってしまった状態に、私はうまく慣れることができない。ふと、容子い話しかけようとして、われに返り、「そうか、もう君はいないのか」と、なおも容子に話しかけようとする」


夫婦とは、

死とは、

を考えさせられました。