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雨宮処凛
「若い人たちの日常が戦場だからです。相当な数の人が非正規雇用だったりブラック企業で働いていたりして、再起不能なまでに生活を破壊されています。つまり若い人たちには、「平和を守ろう」と言える人が余裕ある既得権者に見えてしまう。自分たちの権利が守られていると実感できないと、基本的人権を謳った憲法がリアリティを持たないのです」
内田樹の参院選分析
・自民党の大勝、共産党の躍進、公明党の堅調-いずれも綱領的組織的に統一性の高い政党を有権者が選んだ(一枚岩政党を選んだ)
「政治システムとは「よいこと」をてきぱきと進めるためにではなく、むしろ「悪いこと」が手際よく行われないように設計させるべきという先人の知恵を私は重んじる」
・衆参二院が存在するのは多数派を形成した政党の暴走を抑制するため
・人々が「スピード」と「効率」と「コストパフォーマンス」うぃ政治に過剰に求めるようになった
・人々は未来における国益の達成を待つよりも、可視化された「決断の速さ」の方に高い政治的価値を置くようになった
・これらは経済のグローバル化が政治過程に侵入してきたことの必然的帰結
・「経済最優先」を平たく言えば「未来の豊かさより、今の金」
・政策決定プロセスがスピーディで一枚岩であることは、それが正しい解を導くことと論理的につながりがない