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安里有生くん(6)が、沖縄戦没者追悼式で読み上げた「平和の詩」を聞くと改めてこころを打たれました。

最近ひらがなを習い終えたばかりの安里くんがつくった自作の詩。人間は、生まれつき他人を助ける本能を持っていると言います。


沖縄は確かに、日本にとっても特別な場所。

本土で地上戦を唯一経験し、米国統治下に置かれ、1972年の沖縄本土復帰後も米軍が国内で圧倒的に集中しているから。地上戦で、本来国家守られるべき命を逆に落とさざるを得なかった一般市民の人々がいる、という不幸な歴史を特に今の権力者は、国家の歴史的パラドックスを認識する必要があるのではないか、と思うのですね。


平和は、世界の人々のほとんどが望んでいること、問題は平和を守るためには、どう人々が行動し思いを致すのか、どう戦争に至らしめないようにするかですね!


もちろん、領土問題も抱えていて引くに引けない複雑な問題を抱えてはいますが、安里くんの想いを理解して、実現するのはやはり大人の責任なのですね。



そのまま転載させていただきます↓

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へいわってなにかな。

ぼくは、かんがえたよ。

おともだちとなかよし。

かぞくが、げんき。

えがおであそぶ。

ねこがわらう。

おなかがいっぱい。

やぎがのんびりあるいてる。

けんかしてもすぐなかなおり。

ちょうめいそうがたくさんはえ、

よなぐにうまが、ヒヒーンとなく。

みなとには、フェリーがとまっていて、

うみには、かめやかじきがおよいでる。

やさしいこころがにじになる。

へいわっていいね。へいわってうれしいね。

みんなのこころから、

へいわがうまれるんだね。

せんそうは、おそろしい。

「ドドーン、ドカーン」

ばくだんがおちてくるこわいおと。

おなかがすいて、くるしむこども。

かぞくがしんでしまってなくひとたち。

ああ、ぼくは、へいわなときにうまれてよかったよ。

このへいわが、ずっとつづいてほしい。

みんなのえがおが、ずっとつづいてほしい。

へいわなかぞく、

へいわながっこう、

へいわなよなぐにじま、

へいわなおきなわ、

へいわなせかい、

へいわってすてきだね。

これからも、ずっとへいわがつづくように

ぼくも、ぼくのできることからがんばるよ。