八柏龍紀(歴史哲学者)


「伊藤(博文)は、まだ国家意識の育っていない日本国民の現実をふまえ、天皇を国家統合の支柱におき、君主大権主義を(大日本帝国)憲法に盛り込み、それによって国家体制の確立と天皇を国家の急進的な存在として国家意識を国民に浸透させ、その一方で近代的議会制度を導入し、国民に参政意識を扶植して国家意識の高揚を図ろうとした」


「憲法は、その国および世界の未来にかかわる理念や理想と不可分である」

「日本国憲法は、第一次、第二次世界大戦と大量虐殺や民族差別による惨禍を目の当たりにして、現時点だけの限られた歴史空間におかれたものではなく、戦争の違法化という永久の普遍性の上に立脚してつくられたものである」

「現代において、憲法とは政治家支配のための法ではない。人々の願いが理念として反映された法であると思う」


田中優子

「自民党の憲法改正草案では、公共の福祉つまり人々の幸福より、公益及び公の秩序が大切だとした。・・・古く狭く内向きで凡庸な自民党案が出たおかげで、現行憲法が、いかにグローバルで新しく格調高い理想であるかが、際立ってしまった」




高木陽介

「憲法というのは統治機構を縛るもの。権力に制限を加えるのもです。自民党はそこを踏まえずに議論しているように見える。家族がどうのこうのとか言ってますが大きなお世話。」




適菜収

・この20年、政治家の発する言葉が激しく劣化した原因は「B層」と呼ばれる人たちにある。

B層とは「マスコミに流されやすい、IQが比較的低い人たち」


ヤピガメ日記!

・政治家がB層票をあてにし、B層に迎合し続けた結果、B層が政治の世界に侵入した

・小沢は政治に露骨な形でポピュリズムを導入し、小沢のやり方を徹底したのが小泉自民党

・05年の衆議院解散総選挙では郵政民営化を参議院の否決を無視し解散し、圧勝した

・改革におり社会が良くなる保証はない。B層は現状の打破を望むが、改革がどこに向かうのかは興味を示さない

・テレビのバラエティ番組の視聴者は、誰が何を言ったかよりも、新奇なもの、声の大きいものに注目する