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4代になると、
改めて、人生折り返し点をまわってこれから死に向かって突き進むのかという気持ちが大きくなってきました。
未来のこと、明日のことさえもわからないわけですが、
二十歳で親父を亡くした時に、死に対する準備と責任の取り方の必要性を感じています。
そのために、用意しているのは家族に対する遺言書。
気持ちをしたためるのではなく、家族と会社の今後の段取りを示しているだけのことなのですが。
41歳で亡くなった流通ジャーナリスト金子哲雄さんが葬儀告別式の参列者向けに手紙を用意していたそうです。手紙を用意しているということは、氏が生前から死の準備をきちんと進めていたことになります。
ユーモアを交えながら、配慮ある手紙に感動をもらうことになりました。
最近、
政治・経済そして日常生活に至るまで
感動を与えてくれるものに少し疎くなっている中で、
感動を与えてくれる人と出来事がもっと増えるようになると世の中もっといい方向に変わってくれると思うのです。
金子さんは病気を隠して、激ヤセしてもダイエットに成功した、とおっしゃってたようですし、
奥さんには感謝の言葉。
そういう縁ある関係者すべての心遣いと配慮がユーモアを交えて伝わってくるのがスゴイ人だったのだと悔やまれます。
感動はつくるものではありませんが、感動を与えることができる人は、
感動を意図して求めずに、何かに集中してまわりにこころづかいのできる人なのでしょう。
ご冥福をお祈りします。
転載始め→
このたびは、お忙しい中、私、金子哲雄の葬儀にご列席たまわり、ありがとうございました。今回、41歳で人生における早期リタイア制度を利用させていただいたことに対し、感謝申し上げると同時に、現在、お仕事などにて、お世話になっている関係者のみなさまに、ご迷惑おかけしましたこと、心よりおわび申し上げます。
申し訳ございません。
もちろん、早期リタイアしたからといって、ゆっくりと休むつもりは毛頭ございません!
第二の現場では、全国どこでも、すぐに行くことができる「魔法のドア」があるとうかがっております。そこで、札幌、東京、名古屋、大阪、松山、福岡など、お世話になったみなさまがいらっしゃる地域におじゃまし、心あたたまるハッピーな話題、おトクなネタを探して、歩き回り、情報発信を継続したい所存です。
今回、ご縁がありまして東京タワーの足元、心光院さまが次の拠点となりました。
「何か、面白いネタがないかな?」と思われましたら、チャンネルや周波数を東京タワー方面に合わせ、金子の姿を思い出していただけましたら幸いです。
このたび、葬儀を執り行うにあたりまして葬儀社のセレモニーみやざき 宮崎美津子さまには生前より真摯(しんし)に相談にのって頂きました。また、自分の歩んできた道とゆかりのある港区東麻布を終(つい)の住処とすることをお許しいただきました、浄土宗 心光院 御住職 戸松 義晴先生には公私にわたり、死生観などのアドバイスをちょうだいしました。この場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。
最後になりますが、本日、ご列席下さいました、みなさまのご健康とご多幸を心よりお祈りしております。41年間、お世話になり、ありがとうございました。
急ぎ、書面にて御礼まで。
平成24年10月1日
流通ジャーナリスト 金子哲雄
←転載おわり。
