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手当てに関する見解をfbで求められたことがあって、自分のコメントをメモしておきます。



当社は管理職手当のみです。以前の手当は社員へのやる気どころか不公平感を助長されるような制度でしたのでシンプルな給与体系にしました(*^^*)

手当というのは、制度の改廃という形で経営者側の立場に立つと手当制度は法違反なしに簡単に給与カットができる制度でもあります。長期的な企業経営のためには社員満足は必須ですので、社員の意識もはかる必要もあるな、と感じてます。


手当は、社員の希望や会社側の推奨、両方のなかで成り立つものでしょう。ただし、会社の経営上+となることと、社員の幸せとは一致するとは限りません。もちろん一致する努力をすべきところなのですが、これが強制力を持たせてよい部分とそうしてはいけない部分があるはずです。


これからの企業経営のトレンドは、「スタッフの幸せと企業の存続への価値観が一致する会社」でないと最終的に生き残れない。


結婚や子どもを産んで欲しいのは国や自治体の立場からは当然ですが、環境上の制約があるからこれらは解決が難しい。もちろん企業としてはもっと立場が厳しいわけですから、その永続性というのは何をおいても重要です。すなわち黒字経営。


そもそも人間の幸せが結婚や子育てにあるかはこれは個人の価値観でもあります。結婚しているから、仕事への取り組みも安定することは会社にとって都合がいいことなのかも知れませんが、子どもにしても欲しくても出来ないカップルもいらっしゃいます。家族とか子どもとかがいる環境は精神的に安定する傾向があるとは言えますが、仕事への影響を会社がプライベートに立ち入りすぎることは正しいとは言えない部分が多いはずです。


会社の制度や組織、そして給与体系が企業存続のために社員に理解をいただくための必要な強制力と、触れてはいけない強制力があるということなのではないでしょうか。


私も企業経営者としては、経営上の+と個人の幸せをこうだ、と思いこみ過ぎず、経営に必要な価値観
を浸透させる努力と個人の領域に入りすぎた価値観を一方的に押し付けないようにしたい、と改めて自戒しております。