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北原みのり

「AKB48に持つ違和感は、幼さや従順さを象徴する大きなリボンをつけた女の子たちを見ていると、国民の皆さんがいつまでたっても大人の女をガチに無視し、自分のお色気に無自覚な少女性、そのひたむきさを愛で成長を楽しむのが大好きなのだな、と今さらのように理解する」


横田滋・早紀江夫妻

「過去の植民地支配があったから拉致が免責されるということはあり得ない。植民地支配も拉致もそれぞれの問題として解決されるべきです」

「北朝鮮は難しい国ですが、拉致問題が解決できないのは北朝鮮だけに問題があるのか、わからなくなってきました。日本国内にも解決を遅らせるようなものが、どこかにあるのではないでしょうか」


それをお金で買いますか――市場主義の限界/早川書房
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佐々木敦氏の書評

「割り込み権を金で売買するのは何故いけないのか、と問う。経済学的観点からすれば、より高いお金を払う者が、他の人よりも良いサービスを受けられるのには何の問題もない。経済学は基本的に倫理や道徳的判断には踏み込まない学問であるからだ。だが、結果として経済的な功利主義は、ひとびとの根本的な倫理に抵触し、金額の多寡とは別次元に存在しているはずの物事の価値を腐敗させてしまう」


「利便性や功利主義に適っていたとしても、けっして値段をつけてはいけないモノ・コトがある」


ピーター・バラカン

「イギリスの社会もずいぶん変わってきましたけど、今でも階級意識はかなり深く擦り込まれてます。イギリス人は口を開いたとたん、アクセントでその人の出身地と育ちがわかる。で、微妙に自分と相手の上下関係を図っている感じはありますね。日本は学歴だったり、あるいは会社ですよね。名刺交換して、それがステイタスになっちゃう。イギリスにおける階級の代わりになってるんじゃないかな。」

「社会全体を守るためには、上から強制するものではなく、(日本では儒教のような)社会の接着剤みたいなものが、どこの国でも必要なんじゃないかと思うんです。そこがいま、希薄になっているので、皆が判断基準を持ちにくくなっていないかな」