飯田哲也(環境エネルギー政策所所長)


「自分の根っこにあるのは「すべての人がフェアに生きられる社会を」という思いだ」


エネルギー問題を考えるにあたって

「ベースは多様で複雑だということ。強者と弱者の対立も大事だけど、弱者も汚い所、強者にもぐずぐずの弱い部分があって両者が歩み寄れるところを探せばいい。東京電力が悪と言っても思考停止のサラリーマンの部分と、悩みながらやっている部分と、いろいろと乱反射をしながらあす種の方向性が出ている。その乱反射をもうちょっといい方向に持っていけばと思う。」


飯田氏は、

原発から自然エネルギーへのエネルギー政策の転換は可能だという理想論と、自然エネルギ―分野で早くから東電と提携する現実の実績とそういう志と理想を持ったバランス型のこういう人が現れて欲しいものです。そういう意味でジャーナリズムの報道から見えてくるものを冷静に判断したいもの。一方が悪で一方が善とはっきりわかるものはそう多くないのだから。絶対的な正義がないどころか、その反対側にも思っている正義があるに違いない、そういう多様性と柔軟性を持つべきだ、というのが信念といえば信念かな(笑)



菅原文太

「政権というのは権力を掴むまでは一見純粋な動きをするけど、権力の座につくとあっという間に堕落してしまう。明治もそうだった」

佐高信

「権力を使っているうちに、権力とはどういうものかが分かってくるでしょう。民主党はそれが全然ないですね。それと、小選挙区制で政治家が官僚の暴走を抑えられない。今、民主党政権で官僚が一番喜んでいるわけです。」

「昔の文書では、権利の「利」は理性の「理」になっているんです。理性の理はことわり。今の利は利益の利にです。」


成毛眞(マイクロソフト日本元社長)


読書について。


「本当に価値のある本は「コトラーのマーケティング入門」くらいかな。」

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「ビルゲイツとかスティーブジョブスを偉大だと言う人が多いけど、日本人だってもっと面白い人がたくさんいます。たとえば、戦前、満州建国に奔走した甘粕正彦とか李香蘭。あの時代の人たちは、いい悪いの議論は別にして、大ベンチャーをやったわけです」

「本田宗一郎や盛田昭夫はすごい人なのだと思うけど、明治時代の渋沢栄一なんてもっとすごかった。日本の上場企業の1/5ぐらいをひとりでつくっちゃったんだから」

「こういうとんでもない人たちの自伝や評伝を読むと、生きるのが楽になるんです。自分の人生に起こっている問題なんて大したことじゃないと思えてくる。評伝や自伝読む意味はそこにある」

「読書を通して極端なものを知るのはとても大切です。異なる国の歴史や文明、あるいはてつもない人物のことを知ることで、日本は大変だとか日本人だけが可哀想だという感覚から抜け出すことができるからね。」


「稼ぐ人は著者で選び、低年収はタイトルで(本を)選ぶ」

「本を読み慣れている人は、がつがつと隅々まで読もうとせずに、一番おいしいエッセンスだけを味わう。これこそ、贅沢な読書というものですよ」



3月から超多忙だったのですが、出張が多いこともあり、読書量は逆に増えました。

その分家族は・・・ということがあるのですけどねえ。

成毛氏の域には一生達することはないでしょうけれど。楽しく読みたいものですね。