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少し前のベストセラー「デフレの正体」で、
日本が平成になって、経済が停滞しているのは
グローバル経済や新興国の台頭もあり、高度経済成長が終わった、
バブル崩壊の後遺症「失われた10年」というものだけではなくて、
少子化・高齢化・生産人口減少という、総消費額の減少傾向が続いている構造的な問題があるにも関わらず、
その解決方法について、政治も経済も、ひいては市民・有権者も提示が出来ていない状況であることを学びました。
- デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)/藻谷 浩介
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今のビジネスで伸びているのは、既存の商品やサービスから、今までよりもコストダウンできる新しい商品やサービスと提供しているモデルが非常に多いですよね!
これは、イノベーションのためには必要なのだけれど、デフレスパイラルの原因にもなっているのでしょうね。
日本と日本人の土地も含めた資産は9000兆円と言われます。
GDPや国債発行残高どころでない資産があるわけですから、
本来消費するための地盤は(お金持ち中心になってしまうじゃないか?という批判もありますが)確立されているはず。
ということは、お金を持っていてもまだまだ使わない、運用していない、から
デフレ脱却ができない、という面もあろうかと思います。
でもこれからは、
消費は美徳だと、バブル時期のような発想ではいけないでしょう。
もちろん、経済至上主義も含めて。
そのためには、消費総額を上げるための、いろんな工夫や努力を提供側もをそれを受ける側も求めていかなければならないのだと思います。
ヤピなりに考えた
その具体的な方法とは、
①今ある不要なものをすべて捨てること(片付け・断捨離)
②不要なものは買わず必要なものだけを選んで買うこと
③必要なもののなかで「こころに残る一生もの」を激選して買うこと
つまり、本当に必要なものの中で、長持ちするいい一生モノを積極的に買う一方、
凡用品も選んで不必要なモノは買わないという
それをそれぞれの価値観を磨いて、お金に糸目をつけず買いたいもの、使い捨ての出来るだけコストを抑えるべきもの、
メリハリのある、哲学を持ったお金の使い方をすることが必要な時期に差し掛かっているのではないかなあ、
と考えています。
もちろん、これは高いものがいい、というものでもありません。
モノの種類によっては、一生モノの価値のあるモノを考えて選んで、大事に使っていく。
例えば、財布は、ビジネスマンとしてはお金を大事にするためには、つくりのしっかりした品があるものがいいでしょうし、時計や指輪も一生モノを買うとすれば覚悟を持ってじっくり考えて買う。
日本人は世界全体から見れば、(あくまで平均ですし、先進国のなかで「貧困率高い」格差の現状はあるが)上位1%の暮らしをしています。
それが幸せとは限らないことは先日に書いたとおりです。
まだまだできること、しなければいけないこと、ありそうですね。