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少し難しい話題ですが、
業界団体で勉強中なので。
企業を含めた組織の社会的責任に関する国際的ガイドライン
ISO26000が昨年の11月に発行されました。
ISOは業種規模にかかわらずマネジメントシステムツールとしてISO9000's(品質)14000's(環境)がメジャーですが、その集大成として「企業の社会的責任」(CSR)のシステム規格であるISO26000が今後普及していくことになるのでしょう。
ISO26000が規定するCSRとは、「組織決定及び活動が社会及び環境に及ぼす影響に対して透明かつ倫理的な行動を通じて組織が行う責任」とされており、
・組織統治
・人権
・労働慣行
・環境
・公正な事業慣行
・消費者課題
・コミュニティ参画及び発展
が企業にとって取り組むべき七つの課題である、とされています。
これらは、社員、経営者、株主、顧客、地域から地球環境に至るまでの
企業を取り巻くステークホルダー(利害関係者)からの
要請要望課題などに企業が取り組むことがCSRであるということなのです。
かつては、企業は「利益を最大化するための最も効率よい組織と行動」を取ることが第一義とされてきましたし、
その根本は変わりません。
CSRは時代の要請として、それらに加え、長期的本質的に利益を上げ続け、企業を存続させるための前提であり、自社に直結した利益だけを目的とせず、社会的な課題を積極的に解決するための参画を企業が求められていることに他なりません。
これは、外部環境からの要望ももちろんあるわけですが、目先の利益を減らしてでも企業側がCSRを積極的に受け入れ、むしろ企業の経営戦略営業戦略として取り入れないと企業が長期的に存続し得ないこと、逆にリスクを増やす可能性があるということが多くの企業経営者の認識としてある、ということなのでしょう。
これにつきましては、もう少しいろいろ教えてもらったり、勉強されてもらいながら、今後何らかの動きがありましたらご報告させていただきます。