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橘川武郎氏のコラムを切り取ってずっと置いていました。


最近経済本を海外出張中に何冊も読んでいますので、わかったかというと余計わからなくなりました(・・;)


わからないから、また読むのですけど。








氏のコラムの内容は


平成になってからの日本経済の低迷の原因解明とその再生を実現するにはどうしたらいいか?ということです。




内容をメモしておきましょう!






・日本経済の低迷の根本的な原因は日本的経営が機能不全を起こしているからである




・日本的経営の三種の神器「終身雇用・年功制・企業別組合」の三要素であることを考慮に入れると、


日本的経営とは、「協調的な労使関係を基盤にして、従業員利益の最大化を目指す経営」である




・日本の高度成長は、「会社は従業員のもの」であるとした日本的経営により、「会社は株主のもの」とする米国型資本主義と、「会社は労働者のもの」とする旧ソ連型社会主義からは一線を画し、株主と従業員利害を一致することに成功させて相対的に高成長を成しえた




・しかし、バブル経済崩壊により、日本的経営が大企業中心に自信を失い、株主重視経営を前面に押し出すようになった。そのことにより、株主重視と短期的利益の追求ど同一視し、日本的経営のメリットである長期的視野を持つことを忘れてしまった






・日本経済の再生の五つの条件は、


①事業会社がエクイティ・ファイナンス(資金調達)のノウハウを身につけること


②金融ビジネスの改革(国際競争力をもつユニバーサルバンクと優良地方銀行の2本柱の確立)


③製造業が高付加価値化と結びつけて、国際分業を深化させること


④製造業とサービス業との新たな結合を実現すること


⑤市場に潜在する民需を顕在化し、新しくサービスビジネス・流通ビジネスを開拓すること






いずれも①~⑤が長期的視野に立つ日本的経営の再構築が求められる、とのことなのです。






ただし、日本的経営の再構築とは、単純な高度成長期への回帰ではなく、




長期雇用と年功制が並存した旧型日本的経営



長期雇用を前提にと年功制には重きを置かない新型日本的経営






が求められる、ということです。






経済の流れを見ると、日常の新聞や雑多な情報ではどうしても短期的な動きを追いかけてしまって、


長期的な流れがかえって見えにくく、わかりずらくしているようにも思えます。




今の動きは知りながら、日常の仕事や生活に追われてコツコツこなしながらも、長期的な視点や本質的なもの、そういったものを常につかもうとするには、やはり日頃の感性や物事をよくわかっている先輩方(年齢が上だけでなく、経験技術知識すべてが自分自身を凌駕している人々を指す)に教えを乞うことが必要でしょう。








あ、そうそう日本の良さを知るには日本から離れること(海外に行くことや日本的価値観から離れてみること)も必要でしょう。




それは会って話しするもよし、本を読むもよし、ですね!