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緊急事態はいつどこで起きるかわかりません。
以前に書いたように、この世の中で絶対安全などという所はどこにもない、と思った方がいいでしょうけれど、
オドオドしていても慢心してもいけない、ということは日本に住む私たちはこころに刻まれていることでしょう。
よく飛行機に乗りますが、その時はいつもペンとメモを持っています。
落ちる時に、その間に遺言書を書いておく準備をするために。
と、暗い話になりますが、車を運転する方がはるかに事故に遭う確率が高いそうなのです。
飛行機の事故は数は少なくとも起きたら大惨事になるから「飛行機は怖い」という意識が働く人々がたくさんいらっしゃることもわかります。
この震災で、
津波時の避難マニュアルを整備し直しましたが、
家庭でも、自宅(マンション6F)に居る際はここが避難場所や、って言うのですが、自宅の方が安全ぽいなあと思ったりするのです。
世界一の防潮堤を備えたところもある、津波の怖さを日本人の中で一番知っておられる三陸沿岸の人々が無情にも流されたこの震災津波。
でも外出している場合も含め、起きたら起きたで仕方のないことで、運も左右されるわけですし、
ダメだったら、これは世の中は常ならず「無常」の世界だということを確認する時間があるだろうか、と思ったりもします。そのための準備もしているつもりです。
緊急時は、人間の本質が出ます。
それも仕方のないこと。
自分の安全と生きるためにすること、そのために他人を犠牲にしないといけないのか、出来ることなら手助けできるのか?そういうサバイバルの状況になるやも知れないことを心しておこうじゃないですか。
正しい考えが正しい結果に結びつくとは限りませんが、危機管理と緊急時にどう行動したかはとても大事なんだ、と阪神大震災16年目に起きた緊急事態での心構えでした。