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銀行の新年互礼会の講演で榊原英資氏の講演を聞きました。


ついでに販売されていた本を買いましたが、あんまり売れていませんでした(・・;)

フレンチ・パラドックス/榊原 英資
¥1,350
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・OECDによれば、2010年は日本は3.7%成長、米国2.7%欧州1.5%。日本はマイナス成長への反動

・2011年は日本は1.7%成長見込みで景気後退の可能性は少ない、米国経済も好調の見込み、だが油断は出来ない

・金融危機はCDO(債権担保証券)などの金融資産増大と2007年からの米国不動産価格下落によって引き起こされた

・中国の中産階級は2.6億人。強い消費で、2020年にはGDPで米国を追い抜く見込み

・2050年はインドが同様に中国を追い抜く見込み

・日本は異民族に支配されたことがない特殊な国

・日本は翻訳文化。明治の優れた和訳(社会・政治・経済などの造語)が皮肉にも外国語学習(特に英語教育)の障害に

・日本は成熟国家、21世紀の先進国として日本の優れた 環境・安全・健康 をキーワードに世界に向かって生きていけ


氏は、

・元大蔵省財務官(事務次官クラス)としての抱負な経験・知識・人脈(だが米国の息がかかっている?)

・その経験と歴史に詳しいことから日本の客観的地位を正確に把握している

という立場で学ぶところが多いですが、副島氏の経済予測とは詳細が異なるので今後が見ものです。


ただ、氏の財務官としての裏事情、米国の関与とか為替戦争の内幕、また日本国債に関する話題に一言も触れられなかったのは残念。意図的に外す事情があったのが、懸念はないのか?


日本は破産しない!~騙されるな!「国債暴落で国家破産!」はトンデモ話だ!/上念 司
¥1,365
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ということでこの本も買いました。あんまり悲観論でもいかんですし、楽観論ではもっといけない。

大勢を見誤らずお客様の意識を感じ取りながら地道に、あと少し新しいことも地道にやっていきます。