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銀行の経営懇談会がありました。頭取からの経営状況の報告に続いて、
ブリタニカの元スーパーセラー和田裕美 氏の講演でした。
ブリタニカって懐かしい。
親父が東京の大学に行って、米国に留学したいのに祖父に反対されて、ふてくされて遊んでたから息子には英語を勉強させようと買ってくれたのがブリタニカでした(^_^;)なかなか楽しい教材でしたけどね。
うちもまだ1歳の娘に英語教材を聞かせたりしておりますが、まずは日本語・日本人としての醸成が大事なことは言うまでもありません。英語は手段に過ぎませんし、(一定時間聞けばわかるし)それほど難しいものではないはずですし。たがが言語なんですから。むしろ大事なのは日本人としての自覚と、日本が良くも悪くも日本人だらけのある種同質性があり過ぎる国で、異なる価値観を受け容れたりコミュニケーションをすることが出来ること身をもって理解出来ることが大事なのだから。
さて、和田氏は苦労と挫折を経験しながらそのブリタニカの営業で出世し、ブリタニカ日本撤退後コンサル会社を経営されています。氏のポイントをメモ書きしておきます。
・マニュアルトークでは人は買わない
・結果が出ないのは スキル・モチベーション・行動量いずれかが不足している自分の責任である
・人間はお金を払うのは嫌な生き物で本音が出る
・相手に影響を与える人になれば売れる
・第一印象は5秒間で決まる。そのために5秒の笑顔を
・明るく振舞うこと
・現実は変わらないが、変化に対応しよう
・情緒能力 自分の話を聞いてくれる人を好きになる
・感情移入 思いがあれば伝わる
氏の理念は氏の言葉をお借りすると「陽転思考」です。英語ではポジティブシンキング(Positive Thinking)に近いのかな?
確かにそれはとても大事なことですよね(*^_^*)
現実は変わらないけど、思考を前向きに変えれば、行動が変わり、努力をして、最終的に結果に反映される可能性も出てくる、というわけです。
これは、同様のことを教えてもらったり、ブログで整理したりしているのですが、
そうすることを思うことはとても大事で自分でも実践しなければならないことです。
でも、あえて問題があるとすれば、ブログやツイッターでもそうですし、昨日の稲盛氏のお話もそうですが、
強者の論理・成功者の論理・権力者の論理で、現実社会の矛盾や理不尽さ不平等不公平を放っておいて、「ポジティブでいなきゃ」を他人に押し付けることは失礼だし避けるべきだと思います。
ポジティブ思考も利他の精神も大事だし正しい。でも、だからこそそれを絶対視して他人にそれを安易に押し付けていいものではないのではないか、と思うのです。
「絶対的なものがあるとすれば絶対的なものなどない」のが事の本質ではないか、と思っている私にとってはね。
これは、勝間和代と香山リカ氏の論争を思い出させます。本読んだのにこれも追って書く機会もあることでしょう。
とはいえ、このろくでもないまんざらでもない社会でしたたかに、少しでも他人の役に立つことが出来れば今日の講演も意味あるものになるでしょう。和田氏のような強い女性にも憧れますし(*^_^*)
