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ひとは、自分が思ったとおりに自分が出来るだけではなく

他人にもそうあって欲しいと(無理であっても)願うものです。


素直な子どもになって欲しくない親は少ないでしょうし、

自分の言うことを聞いてくれる家族であって欲しいと思うでしょうし、

仕事でも自分が言ったとおりにしてくれる同僚上司部下であって欲しいと思うのが自然です。


自分にも他人にも素直さを求めてしまうもの。


でも、ほとんどの場合はそうはいきません。


では、本当の素直さとは何か?と考えることがあります。


物事をうまくいかそうとすることは、いろいろ手段がありますが、

その手段は、経験であるとかもっと大きな枠組みで言うと歴史による裏づけがあるものが多かったりします。

だから歴史や経験を学んで、日常に実践することは大切なことなんです。


ということは、その組み合わせを受け容れることが大事であると。

それは

組織の中の身近な人々の経験を聞いてみて損はないということなのでしょう。


そのためには、何が正しくでそうでないかを理解したり判断すること、

事実を正確に把握すること、

それらを好き嫌いとは関わりなく判断材料とすることが求められると思います。


それらが素直に受け容れることが出来る人が素直人間なのでしょうかね。


でも、素直すぎてはいけないこともあります。

素直すぎる子どもは、他人依存の傾向、発想の柔軟さ・物事の本質を理解していないの点で大人になってかえって失敗する可能性が高いし、仕事の上で、物事の結果と関係なく言われたことを忠実すぎるくらい実行する人は、チェック機能の無い人になってしまい、かえって組織を危うくすることになりかねません。


物事の事実をありのままに受け容れる度量。

人間関係を大事にして幅広い価値観を受け容れる視野の広さ。

他人が言ってくれていることを受け容れて、でも他人を妄信せず、常に正しいものを見続ける。

でもその正しさをもっと大きな視野で見て絶対視しないこと。


そう、素直さとはもっと奥深いものなんだろうなあ。