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品質マネジメントシステムISO9001の維持審査がありました。何度か更新もしておりますので、受け入れ側も
慣れたものになっていました。
当社は環境系の卸売業的な会社ですから、まず環境マネジメントシステムISO14001の認証登録をして、
9001は後になったのですが、そもそも9001は業界では必須ではありません。
品質保証や入札資格などで営業上の必須とされる業種ではなかったからです。
でもあえて苦労して登録したのはISO9001の目的が当社の経営理念のひとつでもある「顧客満足」にあるからです。
何もかもが未整備な当社のような小企業にとっては、会社として普通やっていくための、必要な条件整備を
9001を維持することによって必然的にしなければならないことを意味するからです。
すなわち、9001が経営に足りないものを教えてくれるわけです。最近は規格が2008年度版になり、
14001との項目や用語の整合がなされているので、どちらもあるいはどちらかでも取り組んでいる会社は
一定の水準に達していることを証明しているといってもいいでしょう。
でも、最近は9001が特定の業種の必須条件となることが少なくなっていることや、不況の影響でISOを維持するのをコストアップと捉える会社もあって登録数は減少傾向にあります。
とはいえ、経営のツボを押さえている9001は、要は使いようです。やり方によってはかえってコストアップになったり、仕事をしずらくする原因になります。
やはり、手間もかかって苦労してでも、社員の参加で会社の環境整備と手順づくりをして登録した方が、
会社にとっても社員にとっても結果的にプラスになることを改めて実感しています。
私はISOを導入して維持することの特長や意味やメリットを次のように考えています。
①会社の経営の根本である経営理念・経営方針・組織づくりの整備ができること
②社内規則や作業手順の整備によってコンプライアンスなどリスクマネジメントが出来るようになること
③目的目標の設定・PDCAサイクルの実行・内部監査など、改善システムの導入が図れること
④ ①~③における実行が経営者・管理者・スタッフそれぞれの教育訓練、レベルアップ、パフォーマンスの向上に繋がること
こうしたものは、大企業には当たり前のように既にあるものばかりですが、何もかもない小企業にとっては通らなくてはいけない関門だと思います。内容がさっぱりわからない、っていう社員もいるはずなので、これをうまく使っていくのはまだまだこれからです。
