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東京に来ています。
飛行機の中でカジュアルな本を読んで、
午前中は、一社訪問。
午後から業界を所轄する所属社団法人の総会。
今までは一会員として、本部にモノを言うぞ!という気持ちだけだったけれども
理事になっちゃったから、これは組織全体の利益と地域を代表している立場でもってものを考えないといけないことを痛感します。
立場が変わると、考えも変わるのでしょうか?

ブレない部分と柔軟に変化、というか進化させないといけない部分。妥協しないといけない部分。
そういうところを見ると、人間は使い方を間違わないことを前提にして二面性を持ち合わせないといかんところがあるみたいです。

総会で思った事は、
形式と実質、両方とも大事であるという事。
形式は、全体の段取り。スケジュール通りに行う事、定款などのルール規約から逸脱しない事。
そのために、進行係が必要となる事もありますし、少なくとも役員も事務方も定款を熟知する必要があるでしょう。
形式が整っていないと、人間の集団として機能しなくなるのですから。

実質とは、組織が構成員全体の利益を重んじる以上、合意の形成のプロセスとかみんなが納得しやすい方法や決定をするための工夫が必要だということです。その中には情報の公開も大事でしょうし、少なくとも「勝手に決められた」と思われない方法とはやり信頼関係の構築が大事だと思います。

この法人は、発足して間もないのですが、初代の代表理事が今年はじめに急にお亡くなりになりました。発足時、地元を空白地にしないために、尽力していただいて恐縮しておりますが、自社の経営を自分の体のかなりの部分を犠牲にした結果かも知れないことを思うと胸が痛みます。

組織は、情熱を持った少数の人々のパワーで成り立ち発展することが多いものです。
ある人はそれを「カリスマ」と言ったりします。
でもある人に過度に役割や物事の実務的なものが集中する組織はやはり健全ではありません。

そういうことを考えると、会社でも家庭でも組織というものは
「黒字であること(資金的維持が可能な事)、組織全体の構成員の幸せを目的としていること、組織の存在が社会への貢献に繋がること」こういったことを外してはならないのだと個人的には思っています。

総会のあとの、追悼集会があったのですが、ホテルで行う「お別れ会」はお葬式の方法のひとつですね。故人の足跡がスライドで流れるものは、形式も実質も兼ね備えていました。