5/13


愛媛松山にいます。


一昨年ぶりです。

愛媛在住の大手企業幹部とお会いして現地の状況を教えていただきました。

もちろん、詳細のデータではないことをお断りしておきます。


経済規模は人口がひとつの指標になりますが、徳島と松山の人口はほぼ1:2。

融資残高は、松山1.6兆、今治1.7兆。徳島1.8兆だそうです。今治が多いのは

サービス業中心の松山に比して造船産業が多い地域事情があるからですが、タオル産業は中国製品との価格競争に耐え切れず、生き残りは大変だとか。


今回は、取引先の建材屋さんや銀行幹部にお伺いしたのですが、

四国の建築市場は、2000年に8700億が2009年は3700億に減っている(そうです)。

2009年は最悪の時期?であることを勘案しても、10年で半分以下・・・

高機能製品の販売に力を入れて経営を維持していますが、はやりサバイバルの業界になってきているんですね。


松山は、人口規模が四国で最大ですから、地域性が強いこと、税金を払うのが嫌な土地柄。

近くに大都市がないこともあり、(あるとすれば広島だがもともと経済圏が違う、しまなみ街道が経済道として現実的には機能していない)

地域内で経済が回っている土地柄、地域性の中で商売がしづらい土地柄とのこと(談)


四国地域で市場のシェアを押さえようとすれば、松山ははずせません。

でも、「よしとしてくれるお客様と地道に取引するしかない」とする、厳しいマーケットですが、

日本で商売するには多かれ少なかれ、その地域性を理解してお客様のこころに飛び込んでいくしかないですね。


あと、この経済状況の中で業績を伸ばしているのは、

「外で売りが立つ」商売。ほんの一部の業界ではありますけど、

本店本拠から離れて、ビジネスモデルを県外でうまいこと展開していたり、

海外に輸出したり、海外で事業したり。地域を出発点にして、それを域外や海外でうまく展開をしているところといえます。


このまま維持することも難しいし伸ばすことも難しいですけど、そういうことを考えることが出来るのがちょっと出張や旅行に行くことの効用のひとつでしょうね。