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毎日、TVやネットや新聞で情報過多になっています。
情報を得ることは大切なことですが、
問題は
自分にとってあるいは社会にとって重要度を判断することは結局自分であるということです。
それは、大局とか本質とか要点とかそういったものの機軸となるものを積み重ねて行く訓練も必要なのだけれど、情報過多によってそれがかえって感覚が鈍ってしまう恐れもあるので要注意です。
と自分に言い聞かせています。
そういう視点で次の三点の問題に対する寸評を。
「核密約問題」
民主党政権下で、この問題を一段落させた成果は大きい。日米安保・高度経済成長・沖縄などの領土返還といった優先事項を達成した一方、対米関係の妥協点として止むを得ない選択だった面を認めつつも、非核三原則によるノーベル賞を受賞した佐藤栄作元首相、外交機密を理由として結果的に国民に事実を隠匿し続けた自民党政権下でこの問題を解決できなかったことは残念です。機密扱いの内容でも一定年数を経たものについては公開することが望ましいと思います。一方、対等な日米関係って戦前戦後一度もなかったのですから、これをどう政治が認識して国民にきっちり伝え、改善していくかが課題です。
「民主党政権支持率下落」
政権交代の意味があるとすれば、長年にわたる自民党政権時代の問題点の一掃と国民が政治への関心を示すこと、それによる問題の解決を政治に要望しながらも協力していくことにつきます。政治の力は確かに大きいけれど政治によりかかるだけでも事態が好転するとも思えません。
権力闘争、党利党略の枠組みを超えて、与党も野党も日本のあり方を考え、示す好機として参議院選挙を闘って欲しいものです。
「子ども虐待事件相次ぐ」
社会的弱者としての立場の親が家庭内でさらに弱者の子どもたちへの虐待に繋がっていることに心を痛めます。特に大阪の「防衛本能から殴っても愛想笑いする子ども」が亡くなったことは痛々しい。この背景は、未成年の妊娠・出産・経済的不安定・連れ子といった結婚や出産・育児に対する大きなハンデが不幸の連鎖を生んでいることが残念です。子どもに尽くして、対等に向き合うにはどうしたらいいかを考えさせられます。