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昨日は、取引銀行の経営懇談会に出席しました。
講演会は経済学者山口義行 教授。
先生は、都会的に洗練されている感じを受けます。
一方、サブプライムローン問題を「大したことはない」とした竹中平蔵氏が嫌い、と言い切る思い切りの良さもあります。
そこでのポイントをメモさせていただきます。
・この度の金融危機は、100年に1回と言われる構造変化を伴う不況であり、今こそ10年20年の長期的な経営戦略の構築が急務
・金融危機の発端となったサブプライムローン問題の余波は既に2007年からの東京地価下落という予兆があった
・CMBS(商業用不動産ローン担保証券)問題がサブプライム問題同様の構造があって米国経済の二番底=第二の金融危機、株安ドル安を引き起こす可能性がある
・これからは、米国が世界経済のけん引役ではなくなる
・中小企業は
①独自の情報と人脈といったネットワークを持ち②自立型企業をつくり③ビジネスマッチングと価値創造
をしなければ生き残れない
・経営者の消費者化はNG
・心をオープンにすることによって知恵が出てくる
・景気は良くならない。日本経済は戦後最大の危機である。その理由はエネルギー革命(脱石油)を伴う産業構造の激変にあり、多くの製造業下請けが不要になる。日本が衰退に向かう分かれ道に来ている。
・経営のキーワードは「つなぐ」「問う」を続けることである
そういった厳しい見方をされていました。
評論家や占い師は、何でも厳しい見方をすると「よく当たる」と言われるのでしょうけれど、
楽天的な気分には到底なれませんよね。確かに(・・;)
先生は、中小企業向の情報ネットワークサービスをされています。
そういう実践をされている動向を見ながら、今後の経営判断の参考にさせていただきますm(_ _ )m
