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鳩山首相の人柄が当然のごとく、よく世間を賑わせています。
名門一家で、
とんでもないお金持ちで、
頭もすごく良くて、東大出で、
そういいながら、
政治家としては珍しい理系出身、
家庭では年上の夫人と不倫恋愛の後に結婚した異色の人物です。
育ちの良さは、人柄の良さに通じています。
人格にマイナスを及ぼすハングリー精神やコンプレックスを首相がお持ちで無いとすれば
その心がきれいなのは自明です。
あちらにもこちらにも相手を気遣い、
偉ぶらず、
優しい心の持ち主、
と評され、そうした完全無欠に見える鳩山氏でも
「人に嫌われたくない八方美人な性格だ」と言われてしまいます。
国のリーダーという立場になると、
どうしても言いたいことも言えず、プライベートも少なく、
リーダーが果たすべき調整役、決断役を迫られるとなると
八方美人は逆にマイナスになるようです。
それが、支持率の低下に繋がっているのでしょう。
物事を決断することは、必ずメリットデメリットがあります。
反対派も居ますし、嫌われ役にならざるを得ないときもあるでしょう。
民主主義は多数派の意見を集約してそのプロセスを大事にする制度ですから、
独断の即断即決はかえって危険です。(緊急時は即断即決が求められるでしょうけれど)
でも、最終的に決断するのはトップであり、国民は決断を求めているのですから。
それをあいまいに引っ張ると「頼りない、決断力がない」と批判が出るわけです。
内容の是非はともかくとして、歯切れよく決断したように見せた、小泉元首相が長期間国民の支持のもと、政権を担った例もあります。
「いい人はどうでもいい人」とも言われます。
言葉の重みを最近特に感じる昨今、
鳩山首相の言動は、最近歯切れが悪いなあと感じつつも、注視して他山の石としたいものです。