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The Asahi Shimbun GLOBE
の話は以前したことがあると思います。
タイムリーな話題も大事ですけれども、物事や世の中や人間の構造や本質に切り込んでいくことにいかに結びつけることが出来るかを求めていくことが自らの課題です。
その点、テレビ番組は上質・良質なものを見つけることに苦労します。だから、気になるものをHDD録画して見るほうが効率的です。
ともあれ、経済産業省事務次官の望月晴文氏による今後の日本の産業戦略についての意見 がGLOBEにありました。
官僚に対する、批判は政権交代の波の中で厳しいですけれども、
それは官僚が無能だからではなくて、その有能さを発揮する環境が必ずしも整ってないことや、個人的利益のために使っているとされる部分が「一部の人に一部」あることが問題なのでしょう。
それを是正するのは政治の力であり、つまりは政治家を選ぶ有権者にある、ということになります。
優秀な人っていうのは、難しい物事の内容をわかり易く説明が出来る人であり、
より広く全体の利益の最大公約を考えて行動をすることが出来る人のことを言うのでしょう。
論調は、「島耕作」の読者ならば納得できるものでしょう。その要旨をメモしていきます。
①日本は人口が減って国内需要の伸びに限界があり、外需による経済成長を達成するしか道はない。
②世界の政治経済の枠組みも先進国中心から新興国を含むG20に移る。
③今後の日本経済の要となる産業戦略は、新興国(BRICs)の中間所得層=ボリュームゾーン(6.3億人/2007年)への魅力的な日本製品の供給と投資である。
④そのためには、先進国や富裕層向けの高品質・高コスト製品だけではなく、現地のニーズに合った日本らしい廉価良品を生み出すための体質改善が必要である。(この点では韓国が先行している)
⑤GNP(国内総生産)から脱却し、GNI(国民総所得)を増やすことで、海外投資による収益を上げ、日本に還流させて、さらなる技術開発に投資することにより、日本経済を維持していかなければならない。
ということです。大企業の経営統合などの動きはその大きな流れへの一環でしょう。
キリンとサントリーの例などのごとく。
視点として、加えたほうがいいのかな、と感じたのは世界的に遅れを取るかも知れない、環境・自然エネルギー技術の面についてですが、これはまたリサーチしてゆきます。
そうなれば、今後の生き方としては
日本が世界に通用する素晴らしい部分ってのは、今後もあるでしょうし、その部分を生かしながらも、必ずしも日本だけにこだわる必要はないし、こだわってはいけない
ということになります。そう、もっといろいろあってもいいのです。
大きな流れを読めずして小事に振り回されることを少なくしたいものです。
もっとも、地方・地域では先進的すぎるものは評価もされず、ビジネスも成り立ちません。考えは先進的なものにについていかなければなりませんし、ついていくのは大変ですが、実際の行動やビジネスは先進的過ぎてもいけないところが難しいですね。