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昨日~今日まで大阪出張でした。大阪もキタ再開発やマンション群が立ち並んで風景が変わりつつあります。
大阪が元気になってくれればね!
さて、昨日は親父の命日でした。忘れていたわけではなく、前の日曜日に墓参りを済ませておりましたので、
不義理はしていないつもりです。
親父は肝臓がんでしたが、正直苦しんで亡くなっているのでとっても気の毒でした。原因は繊細さと神経質さとアルコールの飲みすぎ、さらに医者嫌いでしたから自業自得であり、親父のその部分を良い部分も悪い部分も持っていない息子としては、
「親父の轍を踏まない」
ことが親父への供養になるとも思っております。もっともこれは「生活面」におけるもので、仕事上細かい気配りが出来た親父の足元にも及ばない鈍感さといい加減さがその面での失敗に現れていることは事実でありましょう。
健康には気をつけているつもりではありますが、経済状況から考えてみても企業の経営環境が今後とも楽なものではなく常に悩ませる種を持ちながら、やっていくことになりましょう。
格好のブログネタではありますが・・・
先日、がん38歳の若さで亡くなった歌手川村カオリ
さん。自らの乳がん早期発見への活動をしながら、闘病生活と歌手活動をする姿は大変感動的ですけれども、がんになった過程ってあんまり言わないですね。
健康な生活していてもがんにはなるのでしょうけど、 その原因は、こうだった、という部分は触れられなくて闘病生活が偉い・阿波弁でえらい=しんどい、ということになるのでしょうね。
彼女は、余命を悟った部分と、生ある限りは出来ること精一杯やろうとしたのでしょう。
彼女が娘に宛てた「遺言」が心に残りましたので、そのまま掲載させていただきます。
ママからのおねがい
夜更かしをしないでください
ジャンクフードを好まないでください
乳製品をさけてください
体が冷えることは避けてください
がまんをしないでください
強くあろうとしないでください
いっぱい運動をしてください
こうでなきゃだめというマイルールをつくらないでください
まちがってもまっいっかと思ってください
こんなひもあるかと鼻歌でもうたってください
理想など追い求めないでください
ここじゃないと思ったら逃げてください
あなたを大切にしない人と長くいないでください
この世界は強くはできていないから
この世界は思ったよりきれいじゃないから
これは川村カオリの人生観を娘に教えたい、とする渾身のキモチなのでしょう。
気になったことはいくつかあって、
「乳製品をさけてください」
乳製品が体にいい、悪いかは両論があって、わかりません。これについてはお分かりになる方教えてください。
「強くあろうとしないでください」
人間は生きるためには強くあるべきだけれども、それは「弱さを知っていること」への裏返しでしょうか。どんなに努力しても結果が出ないことはむしろ多いですし、その努力を無駄と切り捨てるわけにはいかない。これも分別をわきまえる強さが求められるのでしょう。
「こうでなきゃだめというマイルールをつくらないでください」
こうでなきゃならない、というところは確かに大切だけれども、他人から見てヘンコツな信念は冷笑の対象になるやも知れません。だからこそ、
「こうあるべきもの、と思うことは大事だけれども、こうなければならない、というものはホントは世の中にはないかもしれない」
ってことを知るべきなんです。信念を持つことはとっても大事だけれど、世の中に絶対的なものはないことも頭においておくべきなのでしょうね。
「理想など追い求めないでください」
理想は持つべきだけれども、理想によってはそれを実現するのは0%に近い困難な道のりになります。この場合欲と言い換えてもいいかもしれません。理想とは前提条件があって、その条件を整えないで理想を追い求めることは自分を理想どころか破滅へと導きます。それは理想は理想でなくなるわけです。このくらいで幸せ、でも生きている間は自分に合った範囲の理想に向かって少しでも前に進みたい。でも無理はしないでね。って感じでしょうか。
「この世界は強くはできていないから」
「この世界は思ったよりきれいじゃないから」
この世界は矛盾と不合理と不条理の塊。だから正しいことをすることが結果に繋がるとは限らない。むしろ逆かもしれない。きれいじゃない部分を知ってこそ、きれいな部分を大事にしたいものです。きれいな心を持ちつつも、したたかに生きていくべきなのでしょう。
川村カオリの意を代弁をすることは無理だけれども、親子愛と示唆に富んだ遺言は大事にしたいものです。
命を切られたときにどうするか?
人間は年齢に応じた未来があるとされているけれども、
絶対に安全な場所は地球上には無く、100%の健康体、そんな確証は100%ないわけでして、
日々、大切に「生き続ける」ことが大事であり、生きた証として自分の考え方や思いを日記に刻んでゆく意味があると信じております。