7/21
今日はついに衆議院が解散されました。
日本史のなかでふたつ疑問がありまして、
ひとつは「何故天皇制が存続し得たのか?」ということ。
これは一言では言い表せませんが、時の権力者が天皇を廃してとってかわるのではなく、天皇の権威を利用した方が権力の維持として得策と判断したのではないか?という想像ですが。
これはまだまだわかりません。
もうひとつは「何故自民党が長い間政権の座に居ることが可能だったか?」ということです。
自民党は保守のウィングの広い大勢力であるがゆえに内部に派閥をつくり、それが長年切磋琢磨して争う(政策論争も勢力争いも含む)ことで擬似政権交代を実現することにより政治を活性化して、それなりに有権者の多数派支持を取り付けてきました。
これが今回の選挙で対抗勢力となった民主党に対してどうなるか、よりはっきりとしてくることでしょう。
今回の選挙は、大枠として自民が民主かの選択になってしまうでしょうし、実際はそうなのですが、
本質は、生活や年金や経済と財政を中長期的にどうしていくか、という考え方について一番近い、あるいは一番遠くない候補者に投票することかなあ、と思っております。
もっと言えば、これを機に「保守」と「リベラル」と第三勢力(社会民主主義的なものか?)に議員や政党が整理整頓されて議論や政策論争が出来るような政界再編のさきがけになって欲しいものです。
麻生首相は
「行き過ぎた市場原理主義から決別する。」とハッキリ言いました。少なくとも今までの新保守主義や金融資本主義からの修正を保守政権与党のトップが示したのです。ということは、資本主義の変質を余儀なくされるのは自明の理でしょう。
ともあれ、選挙で投票率が上がって欲しいですね。有権者生活に対する不安感がありますから関心は高いでしょうし、金融危機の余波の経済的混乱、あるいは長期的低迷の産物として政治に対する価値や関心が高くなることは、このご時勢の数少ない功績かもしれません。