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英ヴァージン・グループの会長:リチャード=ブラウン氏の記事が少し前に載ってました。


ヴァージン・グループは株式未公開企業であり、オーナー会長色の極めて強い会社です。


例えば、グループの航空会社にバイオ燃料を使うとか、利益をクリーンエネルギーの開発に使うとか、宇宙船ビジネスに乗り出すとか。


短期的にはとても採算が合わない、でも誰かがしないと人類の発展はないですし、ビジネスチャンスが今後拡大するに違いないので、その長期的視野を見据えることが出来るのはオーナーのカリスマ性とグループの環境によるものなのでしょう。


会長は仕事の時間の80%を地球温暖化・地域紛争・疾病などの社会問題に取り組むんだそうです。

これも、会長が「優秀な人を説得し、集めた」経営者にグループを任せ、その余力で氏が得たビジネスの手法を社会や政治などの問題解決に向けて存分に生かすことが出来ているようです。


これは事業家としてのひとつの到達点です。方向性としてはこうありたいし、こうなければいけないと思います。


「過去にだれも成し遂げてないことを実現し、人々の生活に違いをもたらす」

「いい仲間を見つける能力と交渉力がある限り、仲間の失敗に寛容でいられる限り、一つの事業を運営できればほかの事業も運営できる」


こういった会長の経営哲学をもってグループは発展し、「ブランドをもったベンチャー投資会社」として、社会問題の解決とビジネスを両立させつつあることは素晴らしいことです。だから、ビジネスチャンスを捉えつつも社会貢献という理想に繋がっているのでしょう。


「事業は単なる金儲けでなく情熱に突き動かされて始まるもの」そういうスケールはともかくとして、理想と情熱を見失わないようにしたいものです。


でも、身の丈や器にあったものにしないと、自身もまわりも不幸にします。リチャード=ブラウン氏の真似は誰にも出来ないかもしれませんが、氏の考えや理想を学んで自身とまわりの生活設計の一助にすることが出来ればこの記事の意味は大きかった、ということになるのでしょう。