7/12
娘が産まれて一ヶ月経ちました。
早いものです。面倒を見てくれる妻とおばあさまに感謝ですが、
父親としては直接的にたいしたことをしているわけでもありませんし、
感慨深いものがあるかといえばそうでもありません。無責任なようですが。
以前は子どもをつくる目的や意味に確信が持てなかったのです。
何故なら本能的な部分を無批判に受け容れることが結果的に必要であるという認識はあれど、
それに、意味やメカニズムや納得できる理由、そういったことがある方がいいと思っていましたから。
物事の事象にはもちろん無駄はなく、すべて意味や理由があるに違いないのですから。
幸せな家族連れを見ていて、うらやましいという気持ちと、みんなが結婚し家族を得ていることに対して何の目的でどういう意味があって、ベストで唯一の選択肢として思っているのだろうか?もっと多様な家族のあり方があるのではないか?そもそも結婚制度など国家政策にすぎないのではないか?人口を増やすことが国益になっても地球にとっては厄介な人間を増やすことにならないか?そもそも地球にとって人間は迷惑な存在に違いないのではないか?
そういうことばっかり考えているものでしたから・・
その動物的本能的なあらゆる部分を認めたくないところもあったのでしょうけど、利益は享受して、責任を取らないのはもっとも恥ずべきことであって、
まさか赤ちゃんに「あなたが産まれた意味は?」なんて
無責任なことは聞けますまい。勝手に作っておいて。それでもすべて計画的に(笑)
とか言いながら、経緯を説明させていただいただけで、ネガティブに思っているわけではありません。
実体験することで認識が変わった、感もありますし、すでにあるものをよりいいものにする努力をするのも人情です。なにもないものから与える楽しさとそこから学ぶ心地よさがあるのです。
小椋桂さんの「宇宙の架け橋」という曲があるのですが、
君の哀しみは 君だけのものか
君の背負う孤独は 君の命かぎりか
確かに 勝手に産み落とされた命
意味も 価値も 与えられない儘に
君の一生は 宇宙の一瞬の粒
けれどその輝きは 全ての星に届く
時代の 架け橋 精一杯の命
虹の 色を 越えて光り投げよう
この歌詞に多くの答えがあるかも知れませんね。現実世界も見てきた小椋さんはすごいですよ。
子育ても積極的に参加しますんで、いろいろ試してみたいこともあり、今後を楽しみにしております。
ともあれ、一ヶ月生きてくれてよかった。