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ヤピガメ日記!



城山三郎原作の「官僚たちの夏」がドラマリメイクされ放送されてます。

総選挙を目前に控え、官僚たちへの世論の風当たりは強くなっているこの時期に何か意図があるのか?

と勘ぐりたくなります。


ドラマは通産若手官僚佐橋滋がモデルらしいのですが、高度経済成長という時代の変革期の情熱が今のパラダイムシフトするであろう時代にマッチしていると思ったのかも知れません。


官僚の顔が見えないのは、憲法15条に公務員の地位が国民とその代表である政治家の指揮の下にあるため、個人的考えを公の場で発することが許されない場合が多いからでしょう。


また、官僚への風当たりが強いのは、グローバルな立場で仕事をするがために、必然的に重要な情報を得るし、政策の方向性もわかるわけですから、それを知ることによって、一般市民よりもはるかに大きな利益を得ることができる有利な立場に居ることであり、それによる不祥事や事件もあるわけで、その公共性や「省益」や「学閥」のような特権意識の中での閉鎖的イメージがあるからでしょう。


もちろん大多数の官僚は国全体の利益を考えているのでしょう。官僚の仕事ぶりはやはりハードでもあるし、国家経営の実務者として並みの能力では務まらないでしょう。

業界団体の会合で経済産業省の若手官僚の話をお聞きしたことがありますが、現場の実態の話をよく聞いてくれるし、業界を育てよう、という気概を持っておられるイメージを持ちました。


官僚をうまく味方につけるのが政治家の仕事だとよく言われます。国民向けのパフォーマンスで敵対したりしますけど、ホントのところ敵対はできないはず。

会社でも総務や経理の仕事をしてくれる人が居るから経営が成り立ってます。それに感謝しつつ、一方考え方を示さないといけないと感じる次第です。