プリウス。

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三代目となってこのほど発売となったトヨタ・プリウスが売れています。もちろんホンダ・インサイトもですけど。

自動車不況を言われる時代に売れるのは、広告宣伝効果もあるでしょうけど、

昨年以前と比べて減少している全体のパイの買い替え需要の中で、
大きく意識される車になっていることは事実でしょう。

HV車は、かなり前にはなりますが、出会ったドイツの技術者に、「日本人でないと考え付かない発想でつくった車」と皮肉と賞賛を交えた感想を聞いたことを思い出します。ガソリンの動力そのものをエネルギーとして回収するのですから。ヨーロッパは税制や燃費、技術面でディーゼル車が主流でしたから。

プリウスをトヨタは赤字覚悟で発売しましたが、この元を長期的に取ってます。
新しいことに挑戦し、あきらめない。そういうお手本でしょう。

プリウスが売れている原因は、専門家の様々な意見があるでしょう。

エコカーブランド、新技術にしてなんとか手の届く価格、税制上の優遇、もちろん異色なドライブフィールもあるでしょうけれど、

知的なエコブランドイメージのある近年になかったクラスレスカー
として選ばれていることではないでしょうか。

ブランドとクラスレスって、矛盾するようなのですけど、誰が乗ってもいいね、というものを作り出した功績があるような気がします。

今は安いだけでは売れませんし、安っぽいのはなおさら。高いものは買い手の厳しい目があります。

ガソリンを燃やす自動車というものへの是非も叫ばれる中、HVが正義とは限りませんが、とりあえずは日本の製造業の復活の光となったこの車を見守ります。