入門・資源危機
感想文というより、気になったところです。
「有用鉱物資源のほとんどを海外に依存しているわが国にもかかわらず、国民の資源に対する関心は極めて薄い。」
「戦後から高度経済成長期に総合商社が抱えた資源の専門家たちの活躍によって世界中から安い資源が安定して輸入できたこともあって、資源は戦略物資という意識がなくなり、資源に対する関心も薄くなってしまった」
「わが国は、海外資源の加工による貿易立国を標榜してきたにもかかわらず戦後から今日に至るまで長期的な資源戦略と言えるものはなかった」
「国際大資本の再編と寡占化が進み、中国をはじめとしては急成長を遂げつつある国々による資源争奪戦と言える様相を呈してきた現在、わが国経済の持続可能な発展のためには必要不可欠な資源の重要性を今こそ認識して、資源学が再構築されることが望まれる」
資源問題における4つのポイント
「資源の枯渇性、資源の地政学的な偏在性、国際大資本による寡占支配、地球環境問題」
金属リサイクルの重要性
同和鉱業は金属リサイクル事業のことをアーバン・マイニング(都市鉱山事業)と称している。今後地上資源を対象とした技術開発、鉱山開発に力を入れる必要があろう
鉄鉱石の埋蔵量は世界合計で1000億トン75年分しかない。今後生産や消費をスローダウンさせるか低品位の未利用資源を利用するか、代替材料を開発するしなどしなければならない。
「日本の資源買い付けや権益確保は主として総合商社の主導のもとに行われており、メーカーは原料購買部署が外部購入資材として購入している。したがって、非鉄金属鉱業の一部を除いて、原料資源の権益を自ら保有して自主開発するという一貫体制ではない」
日本の鉄鋼業は「世界に冠たる技術開発による品質ならびにコスト競争力をもっているがゆえに、原料調達面のハンディキャップを克服した」
大規模火力発電所とセメント工場との関係を例にゼロエミッションのネットワークを構築している日本のシステムの海外導入を促進すべき。
「わが国のエネルギー安全保障は、・・・ 石炭のガス化複合発電によるCO2削減など、クリーン・コール・テクノロジーの技術確立とともに、商社任せではない長期的な石炭資源確保の戦略策定、原子力発電の安全体制確立、使用済み核燃料サイクル技術の確立、石油・天然ガス資源の調達の多様化、そして、バイオマス、風力、太陽光などの再生可能な自然エネルギーも含めたベスト・ミックスによる最適化の道を探るしかない」
「資源収奪型文明の社会・経済支えるのには避けて通れない鉱山開発そのものが、自然破壊の行為であることを頭に入れておかなければならない。たとえ、脱物質化を声高に叫んだとしても、現在の生活のあり方を続けていく限り地下資源を彫り続けなければならないのである」
リオ・ドゼ社の鉱山業の矛盾、宿命と苦悩
今年は資源関連への投資が盛んになることは明らかですね。
感想文というより、気になったところです。
「有用鉱物資源のほとんどを海外に依存しているわが国にもかかわらず、国民の資源に対する関心は極めて薄い。」
「戦後から高度経済成長期に総合商社が抱えた資源の専門家たちの活躍によって世界中から安い資源が安定して輸入できたこともあって、資源は戦略物資という意識がなくなり、資源に対する関心も薄くなってしまった」
「わが国は、海外資源の加工による貿易立国を標榜してきたにもかかわらず戦後から今日に至るまで長期的な資源戦略と言えるものはなかった」
「国際大資本の再編と寡占化が進み、中国をはじめとしては急成長を遂げつつある国々による資源争奪戦と言える様相を呈してきた現在、わが国経済の持続可能な発展のためには必要不可欠な資源の重要性を今こそ認識して、資源学が再構築されることが望まれる」
資源問題における4つのポイント
「資源の枯渇性、資源の地政学的な偏在性、国際大資本による寡占支配、地球環境問題」
金属リサイクルの重要性
同和鉱業は金属リサイクル事業のことをアーバン・マイニング(都市鉱山事業)と称している。今後地上資源を対象とした技術開発、鉱山開発に力を入れる必要があろう
鉄鉱石の埋蔵量は世界合計で1000億トン75年分しかない。今後生産や消費をスローダウンさせるか低品位の未利用資源を利用するか、代替材料を開発するしなどしなければならない。
「日本の資源買い付けや権益確保は主として総合商社の主導のもとに行われており、メーカーは原料購買部署が外部購入資材として購入している。したがって、非鉄金属鉱業の一部を除いて、原料資源の権益を自ら保有して自主開発するという一貫体制ではない」
日本の鉄鋼業は「世界に冠たる技術開発による品質ならびにコスト競争力をもっているがゆえに、原料調達面のハンディキャップを克服した」
大規模火力発電所とセメント工場との関係を例にゼロエミッションのネットワークを構築している日本のシステムの海外導入を促進すべき。
「わが国のエネルギー安全保障は、・・・ 石炭のガス化複合発電によるCO2削減など、クリーン・コール・テクノロジーの技術確立とともに、商社任せではない長期的な石炭資源確保の戦略策定、原子力発電の安全体制確立、使用済み核燃料サイクル技術の確立、石油・天然ガス資源の調達の多様化、そして、バイオマス、風力、太陽光などの再生可能な自然エネルギーも含めたベスト・ミックスによる最適化の道を探るしかない」
「資源収奪型文明の社会・経済支えるのには避けて通れない鉱山開発そのものが、自然破壊の行為であることを頭に入れておかなければならない。たとえ、脱物質化を声高に叫んだとしても、現在の生活のあり方を続けていく限り地下資源を彫り続けなければならないのである」
リオ・ドゼ社の鉱山業の矛盾、宿命と苦悩
今年は資源関連への投資が盛んになることは明らかですね。