最後まで話を聞くこと。

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「人の話は最後まで聞け！」これを社会人になってずっと聞き続けたことでしょう。

物事の捉え方、考え方はひとそれぞれで、これを一つにまとめることは容易ではありません。

だから、打ち合わせから交渉まで自分の意見をいかに反映させて物事を進めていくかが肝心になります。

しかしながら、自分の思っていることは狭い経験と知識でしかありません。ですからおのずと他人の意見を聞いてそれを参考にして少しでも経験と知識を深めることがより説得力のある物事の処し方になっていくのでしょうね。

日常生活は会話のバリエーションはたくさんあったほうが彩りがあっていいとは思いますが、仕事は早く結論を出すことが求められます。ならば、仕事上の会話は結論から入ったほうがいい場合が多いです。

したがって理想の仕事会話は　「結論→過程と理由」です。


でも得てして、結論は最後になる場合もあって、その理由を聞くうちにイライラしちゃってよく口出ししたり、わかったような気分になって「こうですね」と言うと先輩や上司によく注意されたものです。

そういう経験もあって、心がけていることは「最後まで話を聞くこと」
相手が言いたいことが仮に自分が持っている結論や持論・意見と明らかに違っていてもまずはその言葉に謙虚に耳を傾け、その意味と内容を理解しようと努めることはとっても大事だと改めて思います。

それは、人間関係の上で、相手が持っている考え方や持論に耳を傾けることが相手そのものを尊重することに繋がるからです。

もちろんすべてそうだとは申しません。悪意や攻撃には反論も反撃も必要でしょう。
自分と会社を守るためにね。

人間は自分が正しいと思い信じているものです。それはとっても大事なことだけれども、そうとは限らないこともまた知っておかないといけません。

自分が思っていることを相手に納得させるために大声を出して無理やり認めさせることもあるでしょうけれど、それは自分が正しいことを証明するものではありません。

自分の意見を持つこと、相手の意見を受け入れることは矛盾するものではなく、ましてや妥協や負けを認めることではありません。

相手のいい意見を受け入れて自分の経験が付加させて味わいを出していくことはいいことではないですか。他人の言いなりばかりってのも悔しいものですが、自分以外の他人の話を最後まで聞いて、そのいいところを取り入れることは自分と相手の両方の利益になるはずです。