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人間に対して何かを求めることは、そもそも間違っていると思っています。
求めることがあるとすればその人が望むことをさせていただいてこそでしょう。

でもそれも出来なかったときに何を求めるというのでしょうか?
それに対する答えは「求めない」ことであると以前触れたことがあります。

人間は自分勝手で常に他人から求めるものです。
でもそれを分かってあえて「求めない」ことこそが叡智ではないだろうか、
と思うようになりました。

人間の欲求を排除することはできませんし、排除してはいけません。
それが人間であり、生きることなのですから。

世の中は矛盾と理不尽の塊です。
全員が平等で公平で幸せであって欲しいと願っていますが
それが分かるほどできるほどに私の手は大きくありません。

「求めない」ということは「諦めろ」ということではありません。
むしろ「諦めない」ことが大切なのです。

人間は、自分が生きている環境が今までの自分の行動に裏づけされた結果であることを認識したくなくて他人の責任にして何かを求めてしまいます。

だから「求めない」ことは自分の置かれている状況を冷静に考えて
少しでも進歩しようと自ら求めることではないでしょうか?

世の中に起きることは無駄なことはひとつもありません。
そこがとっても有難いことなのだ、と解釈するようにしています。

人間の運気やバイオリズムはいつも一定ではありません。
いいことがあればそれが大きいほど逆もおおきいかもしれませんし、
そういうことになれば、結構世の中は公平に出来ています。

何かを得た人は何かを失う。何かを持っている人が何かを著しく欠いていたり。
それがわかるまでには時間がかかりそうです。