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食卓が
魚と芋に
暮れし日々
読経は我を
そこに還しぬ

今あるは
父の手垢と
潮の香の
沁みたる釣具も
そのひとつなり

今あるは
母の汗した
三段の
小さな畑も
そのひとつなり



叔父の詠んだ歌。
亡くなった祖父と祖母への想いです。