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話題の書、渡辺淳一氏の「欲情の作法」を読みました。

その感想をメモ代わりに。

「男は振られる生き物である」


「卵子が一つの精子を取り込んだら、もはや他のいかなる精子も受け入れないように
女性は、好きな男性ができたら、他の男性を受け入れないのです」

精子と卵子の関係と同じく、男は女に振られて当たり前。その認識を持ちましょう。


「二兎しか追わぬもの一兎をも得ず」


「男は振られる生き物で、女は逃げる生き物」だから「男たちは二兎ではなく、三兎も四兎も、いや、ときには五兎も追うべき」

恋愛下手なだと思う男ほど、たくさんの女性を追い駆け、接し、話しかけ、馴染みむことが恋愛功者になれます。ひとりの女性を追い駆けるのは失恋したときのショックもあるし、ストーカーになったり、女性不信になる可能性がある。
まさしく精子のごとくこれも本能ですね。


「巧言令色ときめく愛」


女性は誉められるのが大好きな生き物。誉めて誉めて誉めまくりましょう。
ただし日本人男性は中国論語にある「巧言令色、鮮し、仁」という相手に取り入って利益を得ることを戒める思想が根付いていて、誉め言葉をあまり使わないけれど

「愛は巧言令色から始まる」ので深く考えず軽くてもいいので誉め言葉を使った方が何事の得なようですね。
「誉め殺しっすよ!」と尊敬するプレイボーイの友人に教えてもらったことを思い出します。


「容易に許す女は軽い、なんて思う男はいない」


もてない女性ほど簡単に男を許すというのは怠った考えです。男性は興味のない女性を食事に誘ったり口説いたりしないので、むしろすぐに受け入れてくれたら喜び、感動します。恋愛は自分の気持ちに素直に従うべきものなのですね。


「挿入する性とされる性」


男性と女性の基本的な違いとは、挿入する性とされる性です。女性側に立てばどんなものでも食べるわけにはいかない、ということになります。

「女性はそう簡単に許す性ではない。その背景は女性の躯の特性がある」
「愛とは、相手の気持ちや事情を理解し、考えること」
「女性は、自分のことを考え、優しく待ってくれる男を好きになるのです」


「婚外恋愛」を家庭生活の潤いのために推奨している(笑)著者でもありますが、内容は男女論の本能的本質的なものに関する常識的な解説だろうと思います。ただ、今までこういう本ってあんまりなかったかもしれません。


渡辺氏にはファンもアンチもいますから、異論もあることでしょう。
だから、すでに女性が書いた渡辺氏と対極にある内容の本を注文しております。
逆もまた真なり、だからです。


現代社会は理知的、論理的、合理的なものをよし、としていますしそれは正しいのだけれど、本能や感性、感覚といった対極にあるものはうまく説明できません。

むしろそういった非論理的なものに対する感じ方というものを研ぎ澄ますことがかえって、理知的論理的合理的判断をするための材料として、「ひとのこころ」をわかることとあわせてとっても大事なのですね。

だからこそ男女論を少し深く掘り下げてみたいですね!