7/30
体調くずれも少し治まってきました。
参議院選挙についての私見を社内で出た話も踏まえて。
今回の選挙で何故与党が敗れたのか、何故安倍首相は辞任しないのか
ということですが、これは小泉前首相と比較するのが分かり易いでしょう。
安倍首相は新保守主義・新自由主義者です。その内容は、アメリカの方針通り、新自由主義・グローバリズムの名の下に、規制改革・構造改革を進める「コイズミ改革」そのものでありますが、
安倍さんの場合少し違うのはより「理想主義」であるところです。
それは彼の「戦後レジュームからの脱却」「美しい国」という政権スローガンの内容がそうであり、コイズミ改革をより理想的にまたコイズミの真似は安倍さんには出来ないことが分かっていてあえてリーダーシップを取ってやっていく、悪い言い方をすれば強権的に「見せようとした」ところに安倍さんの不幸があったのではないかと思います。
もちろん新保守主義・新自由主義に対しては私個人異論があるわけですが、
これを一時的に成功させたサッチャー・レーガン・中曽根の各政権が証明しているようにこの「改革」の流れにいまだ日本があることは事実です。
ただ、「改革」自体は国家財政の厳しい運営を逃れられない現在、焼け石に水的な合理化という名のもとに、国民へのサービス低下を強いることとなり、これは必然的に経済合理性のもと少数派や弱者である老人・女性・子ども・地方切り捨てになったコイズミ改革の流れが発端でありましょう。
だから改革改革と訴えてもそれが言うまでもなく年金・政治資金・閣僚の不適切発言を安倍さんの「優しさ」からくる身内をかばい続けた姿勢が国民の反発を招いたとみるべきでしょう。
対して、小沢さんはコイズミ改革の弱点を見抜き、その弱点を徹底的に突く戦術を選挙で多用し民主党を大躍進させました。その意味で理想主義の安倍が敗れ「現実主義」の小沢が勝ったと見ることも出来るでしょう。
だから、年金年金という視点だけで捉えると今回の選挙は説明がつきづらい。小泉前首相が郵政民営化反対論者を与野党に拘わらず守旧派に見せて仮想敵をつくったことが一昨年与党を大勝させた衆議院選挙だったのが今回はそういった巧妙な戦術も使う機会すらなかったのでありましょう。
与党であること、自民党であること、経験者・大物であることが今回は有権者に悪影響を与え、与党は惨敗しました。背広のオジサンよりもTシャツ姿のフレッシュな青年や女性。その姿の未来への可能性をかけて有権者は野党それも民主党に投票した人が今までになく多かった。
それでも安倍さんが辞めないのは辞められない与党内の事情があるのでしょう。①安倍政権はコイズミ改革の流れを汲むものでその反動が今回の選挙にきた、という認識で安倍だけの責任ではない②衆議院では与党が未だ圧倒的多数を有している③ポスト阿倍が存在しない若しくはこの状況で引き受ける人が見当たらない
といった見方ではないだろうか、と。
今回政治を語るほどの分析力は未熟ではありますが、
この選挙は
①安倍・小沢・小泉の各リーダーにおける各々の考察=最高責任者の責任の取り方の是非
②理想の達成のための超現実的=具体的施策が必要であること
③民意に鈍感な与党の姿勢が与党敗北を招いたこと
三点が学ぶべき点であると感じました。
私は安倍さんとは考え方は違う部分が多いですが多分に現実を見ずに理想を追い求める愚は避けたいもの。その危険性に気をつけねば。
今後も情報をインプットしながら私の考えを整理し続けていきます。
体調くずれも少し治まってきました。
参議院選挙についての私見を社内で出た話も踏まえて。
今回の選挙で何故与党が敗れたのか、何故安倍首相は辞任しないのか
ということですが、これは小泉前首相と比較するのが分かり易いでしょう。
安倍首相は新保守主義・新自由主義者です。その内容は、アメリカの方針通り、新自由主義・グローバリズムの名の下に、規制改革・構造改革を進める「コイズミ改革」そのものでありますが、
安倍さんの場合少し違うのはより「理想主義」であるところです。
それは彼の「戦後レジュームからの脱却」「美しい国」という政権スローガンの内容がそうであり、コイズミ改革をより理想的にまたコイズミの真似は安倍さんには出来ないことが分かっていてあえてリーダーシップを取ってやっていく、悪い言い方をすれば強権的に「見せようとした」ところに安倍さんの不幸があったのではないかと思います。
もちろん新保守主義・新自由主義に対しては私個人異論があるわけですが、
これを一時的に成功させたサッチャー・レーガン・中曽根の各政権が証明しているようにこの「改革」の流れにいまだ日本があることは事実です。
ただ、「改革」自体は国家財政の厳しい運営を逃れられない現在、焼け石に水的な合理化という名のもとに、国民へのサービス低下を強いることとなり、これは必然的に経済合理性のもと少数派や弱者である老人・女性・子ども・地方切り捨てになったコイズミ改革の流れが発端でありましょう。
だから改革改革と訴えてもそれが言うまでもなく年金・政治資金・閣僚の不適切発言を安倍さんの「優しさ」からくる身内をかばい続けた姿勢が国民の反発を招いたとみるべきでしょう。
対して、小沢さんはコイズミ改革の弱点を見抜き、その弱点を徹底的に突く戦術を選挙で多用し民主党を大躍進させました。その意味で理想主義の安倍が敗れ「現実主義」の小沢が勝ったと見ることも出来るでしょう。
だから、年金年金という視点だけで捉えると今回の選挙は説明がつきづらい。小泉前首相が郵政民営化反対論者を与野党に拘わらず守旧派に見せて仮想敵をつくったことが一昨年与党を大勝させた衆議院選挙だったのが今回はそういった巧妙な戦術も使う機会すらなかったのでありましょう。
与党であること、自民党であること、経験者・大物であることが今回は有権者に悪影響を与え、与党は惨敗しました。背広のオジサンよりもTシャツ姿のフレッシュな青年や女性。その姿の未来への可能性をかけて有権者は野党それも民主党に投票した人が今までになく多かった。
それでも安倍さんが辞めないのは辞められない与党内の事情があるのでしょう。①安倍政権はコイズミ改革の流れを汲むものでその反動が今回の選挙にきた、という認識で安倍だけの責任ではない②衆議院では与党が未だ圧倒的多数を有している③ポスト阿倍が存在しない若しくはこの状況で引き受ける人が見当たらない
といった見方ではないだろうか、と。
今回政治を語るほどの分析力は未熟ではありますが、
この選挙は
①安倍・小沢・小泉の各リーダーにおける各々の考察=最高責任者の責任の取り方の是非
②理想の達成のための超現実的=具体的施策が必要であること
③民意に鈍感な与党の姿勢が与党敗北を招いたこと
三点が学ぶべき点であると感じました。
私は安倍さんとは考え方は違う部分が多いですが多分に現実を見ずに理想を追い求める愚は避けたいもの。その危険性に気をつけねば。
今後も情報をインプットしながら私の考えを整理し続けていきます。